希望が持てたら勝利

過日、80代の方とお目にかかったときのことです。
他の同席者からの「来年、コロナはどうなりますかね?」との問いに
「希望が持てるようになったら勝利も同然」と、ゆったりとした口調でおっしゃいました。
さらに続けて「それは、コロナに限ったことではない。仕事でも、何事も、希望が持てれば勝利なのだ」とも語られました。

こころが前に向かないときは、未来に対して悲観的に捉えがちです。
一方、新たな目標が芽生えると、こころが前向きになるものです。

どなたにとっても、この一年は例年とは異なる年だったのではないでしょうか。
今も、この瞬間も、困難に立ち向っている方がいらっしゃるのではないかと拝察いたします。
これから迎える新たな年は、世界中の人々が希望を持ち続けられる一年であることを祈るばかりです。

20201228ところで、写真はあるお店の前に置かれていた茅の輪です。
6月末の夏越の祓と同様に茅の輪をくぐり、年末も大祓によって罪や穢れを祓います。
茅の輪が設置されている神社はいくつもあるので、お時間がある方は茅の輪をくぐって、清々しく新年をお迎えになってみてはいかがでしょう。

さて、本年もブログをご覧いただきましたこと、またたくさんの素敵に出会えたことに衷心より感謝申しあげます。
皆様におかれましては、お健やかに、よき年末年始をお過ごしくださいませ。

クリスマスの意味と時期

少し前ですが、ある学校での授業中に、一年のうちでもっとも印象深い年中行事は何ですか、と生徒の方々に尋ねたことがあります。
かえってきたお答えは「クリスマス!」でした。
日本には古来より受け継いできた年中行事がたくさんあるものの、クリスマスは魅力的な行事ですし、このご意見は素直なお気持ちの表れといえましょう。
そこで本日はクリスマス・イブでもありますので、クリスマスの時期について触れてみたいと思います。

Christはキリスト、masはミサという意味で、キリストの誕生を祝う日がクリスマスです。
ギリシャ語ではXmasとも書き、フランス語のノエル、イタリア語のナターレ、スペイン語のナビダッドなど、全て生誕を意味します。
日本では12月25日を過ぎた途端、クリスマスツリーを片付けてお正月飾りを始めますが、キリスト教圏では1月までクリスマスの飾りを外しません。
その理由のひとつとして1月6日は東方の三博士が馬小屋に行ってキリストの誕生を祝った日、公現祭で、宗派によりますがこの日の前後にクリスマスの飾りを外します。
過日のお稽古では門下の方から、1月5日にローストチキンをつくってクリスマスのお祝いをするという東方教会(正教会、東方諸教会)の信者の方とお目にかかった、というお話を伺いました。

20201224(1)20201224(2)さて、話は変わりますが先月と同様に過日、小笠原流礼法宗家本部の聖徳会教室にてお稽古の前後、密を避けて少人数制で受講生の方々とお会いしました。
教室に入ると、クリスマスリースやサンタクロースの置物などで華やかな空間が作られていました。
皆様が手分けして準備なさったと伺い、嬉しさが増す中でまず、ひとことずつ、礼法に関していま感じていることについてご意見を拝聴いたしました。

コロナ禍でできるだけSNSなどを用いて友人とのコミュニケーションを大切にしている。
礼法はなくても生活できると思われがちだが、そのようなものこそ未来に必要であると思って学んでいる。
全国にあるコーヒーのチェーン店でアルバイトしている方は、「お客様に所作が美しいと何度もいっていただき、就職のオンライン面接では、ある会社の方に、受け答え等に関してお褒めのことばを頂戴できたのは礼法を学んでいたからです」という光栄なおことばも伺いました。

20201224(3)終わりのご挨拶後には、写真のかわいらしいクッキーをおみやげに用意してくださり、毎日一枚ずつ大切にいただいています。
また本日の午前中は小笠原伯爵邸で直門のお稽古をいたしましたが、クリスマス・イブにもかかわらず、午後から手分けをして教場の大掃除をしてくださり、感謝するばかりです。

今年は、ご自宅でクリスマスをお迎えになる方が多いのではないかと存じます。
世界中の人々がお互いに、温かいこころの交流によって、少しでも素敵なときをお過ごしになりますことをお祈り申しあげます。

にんじんを食べる

太陽がもっとも南に傾くために北半球では正午の太陽の高さが低く、日照時間も最も短くなる日が冬至。
まさに本日は、その冬至の日です。

以前のブログでもご紹介いたしましたが、冬至といえば、南瓜など「ん」のつく食べ物を食べる日でもあります。
その理由は、運盛りといって、運を呼び込み、運気を上げるという願いが込められており、さらに縁起担ぎのみならず、健康を維持する目的もあります。

20201221(1)「ん」のつくものの一つに、にんじんがあります。
過日、免疫力を上げるために、にんじんは大変効果的と伺いました。
そこで日頃はにんじんを積極的に食べていないのですが、今年はあえてにんじんを多く用いたスープやサラダなどをとりたいと思っています。
そのように考えていたところ、友人から冷えと疲れを取ってくださいというメッセージとともに、高麗人参エキス入りドリンク剤を頂戴いたしました。
まずはこれからドリンク剤で身体を温め、夜はにんじんを食べて運を呼び込みたいと思います(笑)
20201221(2)

法善寺での礼法講座

今年6月、南アルプス市での長清公顕彰会主催の礼法講座に伺う予定でしたが、新型コロナの影響で延期となり、先日久しぶりにあずさ号に乗って甲府駅に向かいました。
甲府駅では、今年初めてお会いする門下の方々と喜びの再会をし、感激を胸に早めの夕食をいただいてから会場の法善寺へまいりました。

20201217(1)法善寺の正式名称は加賀美山法善護国寺。
今から約1200年前に開創され、加賀美遠光の孫、遠経によって遠光の館跡に再建したといわれています。
源清光の三男であった加賀美遠光は、平安時代後期から鎌倉時代前期にかけての武将で、源頼朝の推挙によって信濃守となりました。
遠光の次男が初代小笠原氏である長清で、ゆえに小笠原家にとって加賀美は大切な場所のひとつです。
そのようなゆかりの地で礼法をお伝えする機会を頂戴し、さらには多くの方が参加くださり、至極光栄でございました。
控室として使用させていただいたお部屋には先代が礼法の教えを認めた色紙が飾られていて、講義の間はずっと先代から見守られている気持ちにもなりました。

20201217(2)講義を終えて外に出ると、月の光に照れされて輝いている松の木が目に飛び込み、しばらくの間、じっと眺めていました。
すると「お写真撮りましょうか」と、長きに渡ってお世話になっている方のお一人がご自身のカメラで写真を撮影くださり、最後まで楽しく素敵なひとときでした。
お力添えくださる方々、講座に足を運んでくださる方々、門下の方々に心底より感謝いたします。

すす払いとお赤飯

12月13日は、すす払いの日です。
新年を迎える準備を始める日であり、一年間の煤を払い、屋内を清めます。

昨日は日曜日でしたが、自宅を掃除した後、今年は特にゆとりを持って室内を清浄化したいと思い、オフィスにも出かけて片付けをいたしました。
また、ある地方では新しい草履をはいてすす払いを行うとも聞きたことがありますが、単なる大掃除ではないことがおわかりいただけるかと思います。
すす払い後には、神棚に灯明を点じ、小豆飯や団子を供えたり、作る風習も各地にあるようです。
そこで、昨日はお赤飯をいただきましたが、掃除とお赤飯で心身ともにすっきりいたしました。

20201214ところで最近は、お赤飯の上に南天がのっている、あるいは箱入りのお赤飯に南天が描かれた紙がかけてあるのはなぜかについて、ご存じない方が多いようです。
南天は「難を転じて福となす」といわれるだけでなく、葉には腐敗を防ぐ効果があります。

また、お赤飯を食べ「凶をかえして吉に転じる」、とお聞きになったことはありますか。
あまりよくないことが起こると、お赤飯を食べて縁起直しをするといういい伝えがあるのです。

お赤飯はハレの日のものともいわれますが、新年を迎える前に、ご自宅やオフィスのお掃除をなさり、お赤飯を召し上がることも一興かと存じます。

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