お正月の行事

IMG_9101関東では松の内は7日、鏡開きは11日ですので、お正月の印象が薄らいだのではないかと思います。
一方、関西では松の内は15日、鏡開きは20日(15日)とするところが多いのではないでしょうか。
なぜ地域によって時期が異なるのかというと、古くは1月20日に行われていたものが、江戸時代に3代将軍家光の忌日が20日であることから11日に改められたのです。

こうしたことより、松飾りなどの正月飾りを焼く「どんど(どんと、とんど)」も、7日前後と15日前後に行われます。
また門松を外した後、門松を立てていた杭の穴に、門松の先を切って刺すことを門松の元服などと呼ぶことがあります。
先週末のお稽古のさい、仙台の門下の方からは1月14日は仙台市内の各地で「どんと祭」が盛大に行われるというお話も伺いました。

お正月に各家でお迎えする歳神様は歳徳神 (としとくじん)、正月様、若年様とも表現されますが、いずれにしても、歳神様はその年の豊作や幸福を司ると考えられています。
また歳神様を祖霊であるともされています。
どんど焼きの火によって歳神様をお送りしますが、どんど焼きの火は穢れを清める神聖な火とも信じられているのです。

IMG_9120全国的に来週中にはお正月行事が落ち着くのではないかと存じますが、日常の生活を丁寧に過ごしてまいりたいと思います。

ところで、写真は直門のお稽古のさいに門下の方がお庭から摘んできてくださったものです。
一日でも長くお花が咲き続けますように。

虚心坦懐〜年始に思うこと〜

IMG_9092謹んで新年のお慶びを申しあげます。

本年最初のブログですが、以前から読んでくださっている方、あるいは今年から読みはじめてくださる方、全ての方々に小笠原流礼法の根底にある「こころ」をこのブログを通じて少しでもお届けしたく、お力添えのほど、よろしくお願い申しあげます。

また、多くの方々から年賀状、メール、LINEでのメッセージを頂戴いたしましたことをこころより感謝申しあげます。

皆様におかれましては、どのような年末年始をお過ごしでしたか。
毎年、ある友人は年末にからすみを、別の友人は元日に丸餅を、それぞれ京都から送ってくださるのですが、からすみとお餅の組み合わせは最高で少々食べ過ぎの傾向にありましたが、お屠蘇から始まる家族との三が日は心地よく過ごすことができました。

さて、このたびは年始に思うことについて記したいと存じます。
12月初旬に体調を崩してしばらくの間は本調子でなかったのですが、年が明ける頃から元に戻り、ようやくお正月休み中は12月下旬に実働師範(実際に教室などで指導をしている師範)の方々からの提出書類を静かなオフィスでゆったりと拝見することができました。
書類とともに書状やメッセージカードなども同封いただき、こころ和むおことばや優しさ溢れるメッセージからは、表現できないほどの感動や勇気をも頂戴いたしました。

長きにわたり小笠原流礼法を学び、指導者として礼法を伝える立場でありながら、慎ましさと感謝を忘れることなく、真摯な気持ちで何事にも取り組む姿勢は大変難しいことです。
しかし、指導者だからこそ、そうしたこころがけが重要と思えてなりません。

また初心に帰るとともに、「虚心坦懐」も忘れてはならないと考えています。
虚心とは、先入観など持たず素直であること。
坦懐とは、こころが穏やかでわだかまりがないこと。
よって、虚心坦懐とは、わだかまりのない素直なこころで物事にのぞむことを指します。

今まで以上に、お稽古や講義、研修においても、わだかまりのない素直なこころで仲間との穏やかな時間を過ごすことの大切さについてお伝えするとともに、私自身も虚心坦懐を念頭に置いて過ごしてまいりたいと存じます。

IMG_9088今日は都内神社で御祈祷いただいた後、スタッフとともに清々しい気持ちで虎屋茶寮にてお雑煮をいただいてからオフィスにまいりました。
皆がお雑煮を美味しそうに召しあがる表情が嬉しく、素敵な仕事始めの日を過ごしております。

ところで、うさぎは前にしか進まず跳躍することから飛躍の象徴であり、子孫繁栄、縁結びなどの縁起にもつながるなどともいわれています。
これからの一年、うさぎのように穏やかな表情で、努力を怠ることなく、少しずつでも前に進んでまいりましょう。

小笠原流礼法を通じて生まれる笑顔

本年、結びのブログの日となりました。
この一年を振り返ると、特に記憶に残ることがいくつかあります。
それらを無事に乗り越えられたのは、ひとえに皆様からのお力添えによるものであり、感謝のことばが見つかりません。
また、壁を乗り越えた先には、今までのご縁が一層深まる、あるいは新たなご縁との出会いもあることを学びました。
いくつになっても何かを学ぶ機会をいただくことで、少しでも成長できているとするならば、大変ありがたく感謝するばかりです。

いつもお世話になっている師範の方より、メールで次のメッセージを頂戴いたしました。

本年も、お陰様で多くの皆様との出会いに「喜びと感謝」をいただき、皆様の笑顔に触れてたくさんの「幸せ」を感じさせていただきました。
もっと、もっと、日本中に小笠原流礼法が広がっていくことが「大きな願い」でございます。
感謝。

これらのおことばから、どれほどの勇気をいただいたことでしょう。
感謝の念から笑顔が生まれ、その笑顔がまた別の人の笑顔を生むきっかけとなる。
そうやって笑顔が繋がることで、個々の穏やかな日常生活が育まれ、さらには静穏な社会生活へと発展していくのではないでしょうか。

新たな年も、一人でも多くの方が笑顔になるきっかけを、小笠原流礼法を通じてお伝えしていくことが楽しみで仕方ありません。
それには、自身を内省しながら学び続ける努力を怠らないという覚悟を忘れてはならないと思っております。

IMG_8854さて、写真は知人からいただいた和菓子です。
三重県伊勢市の赤福製なのですが、こちらは「白餅黒餅」という名です。
パッケージのデザインは、白餅の白が天(雲)、黒餅の黒が地(稲穂)、右上の赤福の赤いロゴが人、ということで、天地の恵みに人々が感謝することを表しているそうです。
今の気持ちにぴったりのお菓子をおいしく頂戴いたしました。

本年、皆様にお力添えいただきましたことを深謝いたします。
来年も、このブログをご覧いただくことが叶いましたら光栄に存じます。
IMG_8858皆様におかれましては、お健やかに、素敵な年末年始をお過ごしくださいませ。

 

冬至

25404695_s北半球において太陽が最も低く、日照時間が短い日が冬至です。
今年は、今日12月22日が冬至の日。

夜を陰、昼を陽として一年を二十四節気(1年を太陽の動きに合わせて 24の気に分けた昔の分類)に分けると、冬至が陰の極点となり、この日から陽がふたたび増すこととなります。
つまり陰が終わり、陽が再び戻ってくる日が冬至であり、太陽が力を取り戻す日ともいえます。
このことより、この日を一陽来復または一陽嘉節(かせつ)として祝いました。
太陽の力が増すということは、まさに運が上昇することにもつながると考えられています。

また「一陽来復」は、好ましくない状況が続いていたところ、その流れが変わって良いことが起こり始める、というようなときに用いられることばでもあります。
この一年、悩みがあった方もなかった方も、今日はともに一陽来復の兆しを願い、明るく健やかにこれからの日々を過ごすきっかけの日となさいませんか。

23217984ところで、冬至にはゆず湯が欠かせません。
今晩は、ゆず湯に浸かって心身を清め、手洗いや消毒で荒れてしまった手をいたわりながら身体を温めて、ゆっくりおやすみください。

ご縁が繋がる

都内なのですが何度も足を運んでいる、大好きな中華料理店があります。
そのお店の方に以前ブログにもご紹介した京都のカフェと、大変お世話になっている日本料理店についてお話を差しあげたところ、ご自身のお店の定休日を利用して日帰りで両店にいらした、と伺いました。

カフェでは、使用なさっている食器や制服がとても素敵だったのでどちらのものかと店員の方にお尋ねしたところ、考える間もなく即答くださり、お菓子や飲み物の美味しさも含めて感激なさったとのことでした。

また、日本料理店の出汁や塩加減が絶妙で、細やかなことへの徹底ぶりに感銘を受けた、とも教えてくださいました。
お客様の目が厳しいことにはさぞご苦労も多いかと思うが、その緊張感が素晴らしいお料理を持続することにつながっているのかもしれない、とも話していらっしゃいました。

日頃の会話から、お世話になっている方同士のご縁のきっかけが生まれるとは、何と素敵なことでしょう。
このご縁が長く続きますことをこころより願っております。

IMG_8824写真は、京都のおみやげにいただいた金平糖です。
金平糖は結婚披露宴の引き出物に用いられることがあります。
その理由については、昔、お砂糖は大変貴重なものであったこと、金平糖は10日から14日ほどかけて作られることから「ゆっくりと家庭を築く」「小さなものから成長する」といった意味を表すといわれているからです。
嬉しいご縁に感謝しながら、大切にいただきたいと思います。

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