同じ木から

IMG_7837門下の方から頂戴した、「THE BOOK OF TEA 100」。
箱を開けると、紅茶、緑茶、烏龍茶、プーアル茶などにノンカフェインのお茶も加わって100種類のティーバッグが色鮮やかに小分けされて並んでいます。
眺めているだけでも嬉しくなってしまう贈り物です。

さて、この中にあるお茶、全て特定の木からできていることをご存じですか。
その茶の木は、ツバキ科の多年生植物で学名をカメリア・シネンシスといいます。
また、茶の木は主に中国・雲南省原産の中国種とインド・アッサム地方原産のアッサム種の2種類があります。
それぞれの茶の木の枝を挿し木で栽培したものをクローナル種と呼び、なかでも中国種とアッサム種を交配したものはハイブリッドクローナルというそうです。
同じ木を用いながら製法の違いで様々なお茶が生まれる、何と素敵なことでしょう。

日本では「朝茶はその日の難逃れ」と、朝お茶を飲むことでその日の災難避けになるといわれています。
IMG_7834朝茶は福が増す、ということわざもあります。
イギリスではアーリーモーニングティーといって、もとはメイドがベッドまで紅茶を運んでくれる習慣があり、今でも朝食時とは別に起きてすぐに紅茶を飲むこともあります。
茶は健康にもよい効果があるといわれていますので、様々な種類を楽しみながら毎日飲み続けたいと思います。

拝承

お世話になっている方からお電話を頂戴したのですが、移動中でゆっくりお話できなかったため、非礼ながらショートメールにて、改めてご連絡差しあげる旨をお伝えいたしました。
それから数分後、「拝承」とお返事を頂戴したのです。

拝は、自分の行為に対して相手への敬意を表します。IMG_2757
したがって、拝承は、謹んで承ります、という意味になるわけです。
記憶の限りでは、拝承を使っていただいたことはほとんどなく、人生の大先輩からのメールに記されていたため、感謝の念が深まるばかりです。

二文字でこころを伝える、とは何と素敵なことでしょう。
「承知いたしました」も美しい日本語ですが、ときには「拝承」をお使いになってみてはいかがですか。

オーバナイトオーツ

イギリスに留学していた頃のことです。
各国から生徒が集まっていたので、3ヶ月に一度ほど、自国の文化や料理を紹介するイベントがありました。
スイス人の留学生たちは、オーツ麦、大量のヨーグルトと牛乳、バナナとりんごを細かく刻んだものを大きなガラスの器に入れ、さらに蜂蜜を足して混ぜながら、「本当は少し時間が経ったほうが美味しいのだけれど、味見してみない?」と、できたてをいただくことがありました。
あまりの美味しさに感激し、数日後に町の食材店を何軒も巡って材料を購入したことをスイス人の留学生に伝えたことがきっかけで、帰国後も日本で再会するほど親しくなることができました。
父は祖母(小笠原日英)の影響で蜂蜜を入れた熱々のオートミールが好きで私も一緒に食べることがあったのですが、ご存じのようにオートミールはオーツ麦に牛乳を入れて煮ますので、オーツ麦を生のままいただくことはなく、独特な食感も気に入る理由のひとつでした。

海外のみならず、国内でも外資系ホテルのビュッフェスタイルでの朝食には、オーツ麦やドライフルーツの入ったミューズリーが並んでいることが多々あります。
ミューズリーは、スイス人のマクシミリアン・ビルヒャー=ベンナーという医学博士が療養所の患者さんのために開発したことから、ビルヒャー・ミューズリーと呼ばれることもあります。
健康にも良いので、今でも我が家では定番の朝食、おやつでもあります。

また過日は、「オーバナイトオーツ」について作り方が説明されているテレビ番組を観ることがありました。
名前の通り、一晩おいたオーツということで、オーツ麦、ナッツや果物、牛乳やヨーグルトを入れて寝かせることで、粘りがでて美味しくなるのです。
皮が黒くなるほど熟したバナナを軽く潰したものを混ぜると、より滑らかな食感で甘味も増すので食べやすく、食欲のないときにもおすすめです。
24068963_sもうすぐ9月ですが、夏のお疲れが出ませんよう、普段は朝食を普段召し上がらない方も是非一度お試しください。

彼の来処を量る

旧暦8月25日(または28日)は、道元禅師の忌日。
鎌倉時代の禅僧で日本曹洞宗の宗祖であり、曹洞宗大本山の永平寺を創建した道元禅師は、食事に関しても貴重な教えを残しました。

たとえば五感の偈(げ)という食事の前に唱えることばは、私たちの日常生活においても欠かせない心得ですが、そのなかの最初の教えである
「一には功(こう)の多少を計り彼(か)の来処(らいしょ)を量る」
は、特に重要ではないかと思います。
この一文は、目の前にある食事がどのようにして作られているのか、食材の命の尊さや多くの人々の手間や苦労に思いをめぐらせて感謝をするということを示しています。
魚や肉、野菜や果物など、あらゆる食材の命をいただいて私たちは生きることができます。
24249680_sさらに、料理をしてくださる方がいるから食事をすることができます。
お子様に向けて食事の作法をご指導するさいには、特に「来処を量る」の教えは欠かせません。

今日は食事ができること、それに関わるすべてのことに感謝の念を深めて過ごしたいと思います。

ウクライナの国旗

8月23日は、ウクライナの国旗の日です。
ご存じのように、ウクライナの国旗には、青色と黄色が用いられています。
この二色については、青空の下でどこまでも広がる小麦畑(農業)を表しているといわれ、さらに興味深い説も存在しています。
はじめての生命は水中に単細胞の生物として生まれたといわれますが、青は水、その水を川とすると、黄(金)色は河岸にある金色の丸屋根のある教会を表すともいわれているのです。
また、青色は水に対して黄色は火、青色は空に対して黄色はひまわり、という説もあります。

8月の原爆の日、終戦の日にさいして戦争について改めて考える機会があり、過日は中東の紛争に関する映画を観て様々なことをこころに刻みました。
ウクライナの方々が明日をどのような思いで迎えられるかと思うと、拝察するに余りあります。
軽々に記すことではございませんが、ウクライナの方々、さらには世界中で起こっている紛争、飢餓、干ばつなど、深刻な人道危機に直面している状況を忘れることなく、世界中に平穏が訪れますことを祈るばかりです。
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さて、明日は処暑です。
まだ暑さが厳しいですが、お身体を大切にお過ごしください。

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