下宮のおふだと神饌

IMG_3603お能に関係する門下の方から、伊勢の下宮のおふだと神饌を頂戴するとともに貴重なお話を伺うことができました。
豊受大神宮のおふだですが、おふだが収められている箱の木材も伊勢神宮内の木で作られているそうです。

ご存じの通り、伊勢神宮は皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(下宮)の総称であり、内宮は天照大御神をおまつりし、下宮は豊受大御神をおまつりしています。
豊受大御神は、お米をはじめとした生活に欠かすことのできない衣食住の守護神です。

干飯・乾飯・糒などと書く「ほしいい(ほしい)」は、お米を蒸して乾燥させたものですが、ほしいいにすることで長期保存をすることができます。
なんと20年間貯蔵することができるとのことです。
お米が現在のお金の役割をしていた時代、ほしいいを20年間貯蔵することが式年遷宮を20年に一度と決める理由のひとつにもなったとも伺いました。

IMG_3604おふだの下には、神饌が入っていましたが、神饌とは神様にお供えしたのち神前からおろしてくださるものです。
神事の後に神饌を皆で頂戴することを直会(なおらい)といいます。
神饌のひとつのお干菓子は、慎みのこころを持ってお茶とともに大切にいただきました。

木箱入りのおふだと神饌は重さがあり、伊勢から持ち帰ってくださったことを含めて門下の方のおこころ遣いに感謝いたします。

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