お誕生日から始めたこと
母は病院で出産をするつもりで入院していたのですが、姉は産声をあげることなく息を引き取りました。
その1週間後に、我が子の顔を一度も見ることができないことを母は知ったそうです。
その理由は明らかだったそうですが、両親はそれを正すことよりも、前を向いて過ごすことを決断しました。
そして、翌年生まれたのが私です。
幼い頃から「いつもあなたのことを天からお姉ちゃまが守ってくれているのよ」と母が私に話していましたが、今、一人の親として考えると、姉の存在は常にこころの中にあることを表しているのでしょう。
したがって、私は二人分の人生を生きているように思ってきたのです。
さて、最近お誕生日を迎えました。
今年のお誕生日から改めてこころがけ始めたことがあります。
それは、母を笑顔にすることです。
一方、親はこどもの笑顔を見ることが幸せな気持ちにつながります。
ということは、私自身が笑顔でいることを忘れてはならないとも思ったのです。
そして、当日は母とたくさん笑って過ごしました。
これからも、母への感謝と姉への供養の気持ちを込めて、笑顔を無くさずに過ごしてまいりたいと思います。
お誕生日にさいして、お祝いしてくださった皆様のあたたかなおこころに深く御礼申しあげます。