本部教室 秋期の目標

先週から今週にかけて、11月初旬からスタートしている小笠原流礼法宗家本部直営教室においての講義に立っています。
師範以上の方々のクラスなのですが、お一人ずつ今期の目標を発表いただいたところ、かなり多くの方が古文書を学ぶことに興味を持っていらっしゃることがわかりました。
中でも、ある方のご意見が印象に残りました。
「最初のうち、古文書が読めなくて苦手でした。なぜ古文書を学ばなれければならないのか、クラスをご担当の先生にそのことようにお伝えしたこともあります。しかしある日、急に読めるようになってからは楽しくなったのです」と笑顔で伝えてくださったのです。

古文書に親しむ機会がなかった人にとって、初めは変体仮名を読むことだけで精一杯です。
それが読めるようになるには、自分なりの工夫や努力が欠かせません。
変体仮名に抵抗がなくなると、今度は文章の意味を理解したいと思えるようになります。
意味がわかると、記された文字から、書き手はどのようなことを強調したかったのか、あるいは記されていないことばをも推測しながら深い理解を求める楽しさへと道は続きます。
どの分野においても、学べば学ぶほど「もっと知りたい」という思いが強くなり、人は知らず知らずのうちに努力を重ねて成長していくのではないでしょうか。
IMG_8413皆様が目を輝かせながら、それぞれの思いを語ってくださったことは、私自身の励みにもなりました。

ところで、写真はお教室後に友人と立ち寄った虎屋茶寮で撮影したものです。
ひさしぶりにいただいたお汁粉は、お教室で温かくなったこころを、さらに心身ともに温めてくれました。

今期は通常よりも本部教室でご指導する機会が多い予定ですが、受講くださる方々にこころを込めて、講義をさせていただきたいと思います。

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