十五夜と中秋
十五夜とは旧暦毎月の15日、満月の夜を指しますが、一年を通じて15日に祭りが行われることが少なくありません。
また、十五夜を中秋の名月と呼ぶことがありますが、十五夜は毎月あるのに対して、中秋は一年に一日のみを指します。
旧暦では1月から3月までが春、4月から6月までが夏、7月から9月までが秋、10月から12月までが冬とされていたことより、8月は秋の真ん中の月であり、8月15日の夜に出る満月ということから、中秋の名月というようになったのです。
今年の中秋の名月は9月10日、つい先日終わりましたが、来年は9月29日となり、年によって異なります。
現在の暦と旧暦とでは1ヵ月ほど、ずれが生じるゆえですが、9月7日から10月8日の間に訪れる満月の日を中秋の名月(十五夜)と呼んでいます。
その翌日は十六夜(じゅうろくや・いざよい)、既望(きぼう)ともいいます。
さらにその翌日は十七夜(じゅうしちや)、立ち待ち月ともいいます。
まさに本日は十七夜です。
さて過日、あるところでお食事をしたさい、月とうさぎの掛け軸、器もうさぎのかたちをしたものやお月見を連想するお料理が供され、目でも楽しむことができました。
お月見にかぎらず、是非、秋の年中行事をお楽しみください。