しずかな世界

地下鉄の改札口を入り、ホームに向かう途中のことです。
少し離れた前方に杖を使用しながら歩いている目の不自由な男性の方がいらっしゃいました。
エスカレーターに乗ろうとなさった瞬間、ちょうど反対方向から歩いてきた方が駆け寄ってその男性の手首を持たれました。
一瞬、何が起きたのかと思ったら、エスカレーターはホーム行きの下りではなく、反対の上向きだったのです。
駆け寄った方は、その後も優しく男性の手を持って下りエスカレーターまで誘導なさいました。
さらに最後にエスカレーターの手すりにゆっくりと手を置いて安全を確認なさりながら、「お気をつけて」とおっしゃってその場を去られたのです。
わずかな時間でしたが、その光景を拝見し、瞬時の素晴らしい行動に感動するとともに、ふと過日観たテレビドラマの最終回を思い出しました。

耳の不自由な父親と娘の物語です。
娘の名前は「しずか」。
両親ともに耳が不自由、娘は聞こえる。
そのことに両親は、「音のない素晴らしい世界という意味を込めて、しずかと名付けよう」というのが、名前の由来です。
その場面から、耳が不自由なことは障害があってふびんであろう、と思う気持ちは自分中心の身勝手な考えであることを改めて痛感いたしました。
広いこころの視野と思いやりを忘れずに自然な行動が取れる人でありたいものです。

さて、写真はお世話になっている株式会社SL Creationsの佐藤社長から頂戴したことがきっかけで、贈答にも使わせていただいている、おやつの新ブランド『Any O’clock』の商品です。
売り上げの一部は環境、医療、福祉、教育支援団体などに寄付、パッケージデザインはエイブルアート・カンパニーとのコラボレーションで障害をもつ方により描かれたアート作品を使用なさっています。
イラストのみならず、お味もおいしくて素敵なお菓子です。
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