烏帽子と成人

直門のお稽古のさい、能のご関係の方と烏帽子の話になりました。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、烏帽子は、元服した男子が用いたかぶりものの一種です。
この烏帽子の頂の折り方ですが、左折は源氏、右折は平氏、というのが基本。
それについては、たとえば鎌倉中期から後期の軍記物語で平家物語の異本のひとつともいわれる源平盛衰記に「八幡殿は、左烏帽子を著給ひしより、当家代々の大将軍、左折の烏帽子なるに」とあります。

能の「烏帽子折」には、牛若丸が烏帽子を売っているところで「3番の左折」と注文するシーンがあるとのこと。
つまり、烏帽子は1番、2番、3番といくつかのサイズがあって、すぐに注文に応じられるように準備されていることがわかり、興味が深まりました。

IMG_6780さて、この4月から成人の年齢が20歳から18歳に引き下げらました。
成人を迎えても昔のように烏帽子を被り、見た目から成人しているかどうかわかることはありません。
だからこそ、成人としての責任ある行動が取れるように、幼い頃より家庭や学校において心身ともに成長できる躾や対応をこころがけたいものです。

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