輝きの根底には

幼稚園時代からの幼なじみに誘われて、小学生の時に初めて観た宝塚歌劇のベルサイユのばら。
それ以降、すっかり宝塚ファンとなり、中学生になるまでは毎月のように東京宝塚劇場へ足を運んでいました。
しかし小学校高学年になると、私の興味はすっかりテニスへと移り、大人になってからも宝塚の舞台を拝見することはほとんどありませんでした。

日頃お世話になっている方から「東京宝塚歌劇を観ませんか」とご連絡を頂戴し、会場入り口で検温した後に入場するなどの感染対策もしっかりなさっていると伺い、ご一緒する運びとなったのです。

当日、会場に入ると、誰もが私語を慎み、舞台の上から以外で人の声がしないことに驚きました。
そして、開幕!
私が拝見したのは、宝塚歌劇 花組・月組100th anniversary『Greatest Moment』。
1921年に宝塚歌劇の花組・月組が誕生して今年2021年で100周年を迎え、それぞれの時代を彩ったスターが集って懐かしい歌やシーンを届ける、という舞台です。
したがって、私より年上の方も出演なさっていて、とにかく久しぶりの華々しい雰囲気に魅了されたわけなのですが、特にある方のひとことが胸に残りました。
舞台上で1人の方が「○○さん、現役のときよりも振りが濃くなっている!」とおっしゃると、会場は笑い声で一気に明るくなり、いわれたご当人は、「別に意識していないけれど形状記憶されているんですよ」と返されました。
形状記憶、と伺った瞬間、同日にIMG_5465「たとえ小笠原流とうたわなくても、私の身体には小笠原流が染み付いているので、小笠原流なくして振る舞いはできません」といってくださった師範の方との会話が頭に浮かびました。
意識しなくても自然に動作に現れる美しさや輝きは、その根底に、その人自身にしかわからない、あらゆる努力の積み重ねがあるからこそ、成り立つのではないでしょうか。

それにしても、50歳を過ぎても高いヒールの靴で歌って踊り続けられるお姿にも感激するばかりで、最近はローヒールやスニーカーを履いてしまいがちな自分を反省する機会ともなりました。
月日を重ねるからこそ醸し出される素敵な振る舞いができるように、日々の努力を忘れずに過ごしてまいりたいものです。

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