小学生とムクロジ

20210422とても素敵な小学生のお話を門下の方(以下Aさん)から伺いました。
Aさんが都内のある公園を歩いていたときのことです。
近所の公園を通るたびに見かける2人の小学生は、木に登ったり、ベンチで楽しそうに話していて、その姿をいつも微笑ましくご覧になっていたそうです。

ある日、2人が芝のうえにシートを敷いてお弁当を食べていたさい、カラスが食べ物を狙っていることに気づいたAさんは、すぐにその旨をお伝えになりました。
それがご縁となり、ある日、Aさんは公園内で拾ったムクロジの実を袋に入れて「この実はムクロジといって、羽子板の羽根に使われているものなの。石鹸を作ることもできるのでお家の方と試してみてもよいかもしれませんね」とお渡しになったそうです。
「ありがとうございます」とお礼を伝えられ、Aさんはその場を去りました。

その後、2人がAさんのもとに走り寄ってきて、「さっきはきちんとお礼を伝えられなくてごめんなさい。ありがとうございました」とこころからの感謝の意を示してくださったというのです。

20210422(2)自然の中で過ごす時間がこどもたちの豊かなこころを育てるのでしょうか。
ご家庭での躾が素直さや他者への感謝の念を身につけさせるのでしょうか。
このたびのお話を伺い、近所のおとなたちが他所のご家庭のこどもたちへも愛情を持って接し、それによってこどもたちは安心して過ごすことのできる、あたたかで平和な社会が再び到来しますよう、微力ながら礼法を伝えてまいりたいと改めて感じました。

いつの日か私もムクロジで石鹸をつくってみたいと思います。

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