ある日の夕べ

昨年から新型コロナウィルス感染拡大により、一年以上コンサートに行くことがありませんでした。
CDや動画配信ではなく、そろそろ生演奏を聴きたいと思っていたところ、「戸室玄さんのサロンコンサートに夕方からご一緒しませんか」と友人からご連絡をいただきました。
30名の少人数制、風通しのよい場所で行われるとも伺い、久しぶりに友人にもお会いしたかったので、「喜んで伺います」とお返事を差しあげました。
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当日、まずグリーグの抒情小曲集から4曲が演奏されました。
4曲目「森の静けさ」が始まると、絶妙なタイミングでガラス戸の外から聞こえてくる鳥のさえずりがピアノの音色にのり、目の前にノルウェーの素敵な森の景色が広がっていくようでした。

次に、戸室さんが
「ベートーヴェンと聞くと、ドイツ音楽の勇ましさや重さをイメージなさるかもしれませんが、実ははフランス音楽に多大な影響を受けています。フランスから一台のピアノがベートーヴェンのもとに贈られたのです」
などと説明をしてくださった後、「今日はフランス音楽風に」と演奏されたピアノ・ソナタ第21番作品53ハ長調「ヴァルトシュタイン」も素晴らしかったです。
さらに、演奏者の表情や指の動きを間近に拝見できたことで、曲目に込められた思いを理解するきっかけをいただいたように感じました。

生演奏にはミラーニューロン効果(生演奏を聴く場合は自分が演奏しているような気持ちになる)があるといわれますが、時折、コンサートに出かけて脳を活性化し、心身を整えたいと思います。

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