クリスマスの意味と時期

少し前ですが、ある学校での授業中に、一年のうちでもっとも印象深い年中行事は何ですか、と生徒の方々に尋ねたことがあります。
かえってきたお答えは「クリスマス!」でした。
日本には古来より受け継いできた年中行事がたくさんあるものの、クリスマスは魅力的な行事ですし、このご意見は素直なお気持ちの表れといえましょう。
そこで本日はクリスマス・イブでもありますので、クリスマスの時期について触れてみたいと思います。

Christはキリスト、masはミサという意味で、キリストの誕生を祝う日がクリスマスです。
ギリシャ語ではXmasとも書き、フランス語のノエル、イタリア語のナターレ、スペイン語のナビダッドなど、全て生誕を意味します。
日本では12月25日を過ぎた途端、クリスマスツリーを片付けてお正月飾りを始めますが、キリスト教圏では1月までクリスマスの飾りを外しません。
その理由のひとつとして1月6日は東方の三博士が馬小屋に行ってキリストの誕生を祝った日、公現祭で、宗派によりますがこの日の前後にクリスマスの飾りを外します。
過日のお稽古では門下の方から、1月5日にローストチキンをつくってクリスマスのお祝いをするという東方教会(正教会、東方諸教会)の信者の方とお目にかかった、というお話を伺いました。

20201224(1)20201224(2)さて、話は変わりますが先月と同様に過日、小笠原流礼法宗家本部の聖徳会教室にてお稽古の前後、密を避けて少人数制で受講生の方々とお会いしました。
教室に入ると、クリスマスリースやサンタクロースの置物などで華やかな空間が作られていました。
皆様が手分けして準備なさったと伺い、嬉しさが増す中でまず、ひとことずつ、礼法に関していま感じていることについてご意見を拝聴いたしました。

コロナ禍でできるだけSNSなどを用いて友人とのコミュニケーションを大切にしている。
礼法はなくても生活できると思われがちだが、そのようなものこそ未来に必要であると思って学んでいる。
全国にあるコーヒーのチェーン店でアルバイトしている方は、「お客様に所作が美しいと何度もいっていただき、就職のオンライン面接では、ある会社の方に、受け答え等に関してお褒めのことばを頂戴できたのは礼法を学んでいたからです」という光栄なおことばも伺いました。

20201224(3)終わりのご挨拶後には、写真のかわいらしいクッキーをおみやげに用意してくださり、毎日一枚ずつ大切にいただいています。
また本日の午前中は小笠原伯爵邸で直門のお稽古をいたしましたが、クリスマス・イブにもかかわらず、午後から手分けをして教場の大掃除をしてくださり、感謝するばかりです。

今年は、ご自宅でクリスマスをお迎えになる方が多いのではないかと存じます。
世界中の人々がお互いに、温かいこころの交流によって、少しでも素敵なときをお過ごしになりますことをお祈り申しあげます。

このページの先頭へ