同じ状況のなかで

お教室が終わり、タクシーで移動するさいのことです。
続けて二台、同じタクシー会社の空車が近くまできたので、手を挙げました。
一台目のタクシーは前を通り過ぎ、二代目のタクシーはゆっくりと停車してくださいました。

20201012乗車した直後、「前のタクシーが停止せず、同じタクシー会社の者として本当に申し訳ないです」と丁寧に話しかけてくださったのです。
「私はボッとしているところがあるので、きちんと手をあげていなかったのかもしれません。お気遣いなさいませんように」とお伝えしても、降りるときまで、何度も何度もお詫びのことばを伝えてくださいました。
さらに「私たちは〇〇社の看板を背負っており、そのことでたくさんの恩恵を受けているのです。それを忘れてはならないと思っています」と、おことばの端々からご自身の仕事への向き合い方や誇りを感じました。

後日、偶然にも門下の方から、タクシーに関するお話を伺いました。
出張中に同じ場所で二日続けて、いずれもキャリーケースを持ちながらタクシーに乗車したときのことです。
最初の乗車時は、助手席辺りまで行って窓をノックし、運転手さんに車のトランクを開けてくださるようにお願いした。
2回目の乗車時は、車が停車して間もなくトランクが開き、何もお伝えすることなく運転手さんが積極的に荷物を積むことを手伝ってくださったので大変ありがたかった、とおっしゃっていました。

どのお仕事であっても、ひとりひとりが「個」として高い意識を持ち、こころを動かしながら行動する大切さを教えていただく機会に感謝いたします。
同じ状況において、自然に素敵な印象を与えられるようになりたいものです。

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