フェルメールと昆虫

少し前のことですが、生物学者の福岡伸一氏とお目にかかることがありました。
福岡氏は、世界中にあるフェルメールの作品は、すべて所蔵されている美術館等の現地でご覧になる、とご自身の中で決められていると伺いました。
ニューヨークにあるフリックコレクションという個人の美術館にいらしたことが、フェルメールへの興味を深めたきっかけだったとのことです。
フリックコレクションは故ヘンリー・クレイ・フリックにより設立され、近くにあるメトロポリタン美術館やグッケンハイム美術館と比較すると決して大きな美術館ではないのですが、静かで独特な落ち着いた雰囲気があり、私自身もニューヨークで最も好きな美術館です。
福岡氏が教えてくださったフェルメールに関するお話は、今まで知らなかったことを伺う貴重な機会でした。

さらに、「ハチやゴキブリが絶滅したら自然の生態系に多大な影響があるが、人類が絶滅してもさほど影響はない」というお話がこころに残りました。
人間がいなくても、自然界が滅びることはない。
そう考えると、人間がこの世の中を支配しているのではなく、私たちが自然によって生かされているのでないかとも思えます。
そのようなことを先人たちはすでに気づいていて、自然に対する感謝の念を様々な年中行事を通じて育んでいたのかもしれません。
20200907
ラピスラズリを用いたフェルメール・ブルーをひとつでも多く現地の美術館にて鑑賞するという素敵な旅を、いつの日か私も実現できますように。

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