9月の八朔

八朔は、旧暦8月1日に行われていた行事です。
八朔は五節供につぐ嘉日であったことは以前にもご紹介いたしましたが、過剰な雨風を避け、五穀豊穣を祈り、ともに働く人や貴人に初穂を贈る日でした。
八朔は農民にとって三大厄日のひとつとされていたともいわれます。

鎌倉時代に始まった八朔の贈答「田の実の節供」は、早稲の実で仲間への感謝の意を示したことから、やがて武家社会において「頼み合う」という意味も含まれていったのです。
江戸時代には、この日が徳川家康の江戸城入城であったため、さらに八朔は祝い日として浸透していきました。

20200831さて、京都の松尾大社では9月1日に八朔行事が行われていたようですが、昨今は9月第1日曜日に定められています。
また、大阪の開口(あぐち)神社では、八朔の行事が600年ほど前から始まり、現在は9月12日に行われています。5枚の蒲団と4つの大きな房をつけたふとん太鼓を60人ほどで担ぎ上げて、太鼓の音に合わせて足を運んで房を振らせるとのこと。
かなりの見応えがありそうです。
ちなみに、新暦今年の八朔は9月17日です。

明日から9月、すでに新暦8月1日に八朔行事を終えたという方がいらっしゃるかもしれませんが、秋の実りに対して、またともに働く人、家族、友人、知人など周囲の人々にも「ありがとう」を忘れずに過ごしてまいりたいと思います。

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