お餅に関する心得

過日のブログで東北でのお稽古時、門下の方から様々な風習について教えていただいたと記しましたが、そのひとつとして、お餅は慶事のみならず弔事の席など、あらゆる状況に用いられるとのことです。

東北地方ではお客様へのもてなしとして、小さなお餅にいろいろな具をのせて饗する地域があり、納豆も好んで用いられるます。
ただし、納豆は弔事では避けなければならないとのこと。
納豆の粘りによって、現世の人があの世に引かれて行ってしまう、という言い伝えがあるそうです。

20191216この話を大阪や神戸にお住いの方々がご一緒の席でお伝えしたところ、弔事の席のお餅といえば黄色と白の二段の丸餅を思い浮かべる、と伺いました。
宗派によって供える数、大きさ、色などが異なりますが、お餅は弔事にも欠かすことができません。
また弔問者に渡されるお饅頭、関東では青白(緑白)、関西では黄白と色が異なります。

お祝いごとに関することよりも、悲しみごとに関することは知る機会が少ないと思います。
しかしながら、故人を偲び、ご遺族、弔問者それぞれがこころを通わせるきっかけとして、地域に伝えられてきた弔事に関する心得を無くさないでいただきたいと思えてなりません。

来週も遠方にお住まいの門下の方々とのお稽古がありますので、年末年始を含めた慣習についてお話を伺いながら、有意義な時間を過ごしたいと存じます。

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