香りから紐解く己の歴史

パタゴニアの大自然、歴史、文化、人物などからインスピレーションを得て、作られているという香水、FUEGUIA 1833。
以前より、あるホテル1階の店舗が気になっていたのですが、初めて店内に入りました。

アーティスト、弦楽制作家、デザイナーである、このブランドの創業者ジュリアン・ベデル氏は、自らが愛する詩やタンゴなどの世界を、パタゴニアの豊かな植物の香りによって表現したいと考えて今から9年前に創業なさったそうです。
数ある香水は、香りを強く感じるものから、薄っすらとだけ感じるものがあります。
それは成分の強さではなく、個々の生活において、過去の経験の中で記憶している香りとそうでないものとに別れることがその理由、とお店の方に伺いました。
だからこそ、人によって選ぶ香水が異なるのです。20191021 ブログ写真

数えきれないほどの香水が並んでいる中で、美しい赤色に導かれて最初に試した香りには「Amalia Gourmand」という名が付けられていました。
その後も色々と試したのですが、やはりAmalia Gourmand以上に記憶に残るものはありませんでした。
お店の方が「ある女性が夜中に台所に行くと月の光で輝いているチョコレートケーキを見て思わず食べてしまった、というキュートな大人の女性をイメージして調合されたものです」と説明してくださいました。
なんと可愛らしく素敵なストーリーでしょう。
甘いものが大好きな私の嗜好がそのまま映し出されているようで、少々恥ずかしくもありますが、バニラやキャラメルにジャスミンやレモンの爽やかさも感じられるAmalia Gourmandは、その日から私のお気に入りの香水に仲間入りしました。

さて、ベデル氏は前述のように様々な経験をなさっているからこそ、幅広い香りの表現を提案され、我々はそれぞれの人生の中で培ってきた親しみのある香りと出会い、魅力されるのではないかと思います。
香水から紐解く己の香りの歴史、皆様も何かの折に楽しまれてはいかがでしょう。

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