食前食後の作法

IMG_5622門下の方より天岩戸神社のお箸とお守りを頂戴いたしました。長寿開運 御箸と表書きのある包みを開けてみると、内包みには和歌が記されていました。
「たなつもの 百の木草も あまてらす 日の大神の めぐみえてこそ」
たなつものとは田から収穫される穀物。
穀物や草木の育みというのは、天照大御神からのお恵みによるものということです。
神社では、食前に道彦(先導役の方)の「静座 一拝一拍手」ということばにより全員で一拝一拍手。
さらに道彦の「たなつもの」とことばを発する合図によって全員、この和歌を唱えてから「いただきます」と述べて食事に入るそうです。
静座とは、こころを落ち着かせて静かにすわることです。

IMG_5626次に食後の作法について。
「朝よひに 物くふごとに 豊受の 神の恵みを 思へ世の人」
朝夕の食事の際には、豊受大御神からのお恵みに感謝する、ということです。
食後は道彦の「端座 一拝一拍手」のことばにより全員で一拝一拍手。さらに道彦の「朝よいに」とことばを発する合図によって全員、この和歌を唱えてから「ごちそうさまでした」と述べて席を立つそうです。端座とは、姿勢を正して座ることです。

食前と食後、どちらも江戸時代中期から後期の国学者である元居宣長(もとおりのりなが)が詠んだものです。
食材さらには自然への感謝、朝夕の食事ができる感謝。
感謝の念こそ、日常を豊かに暮らすことに欠かせません。
そのことからすると、現代よりも昔のほうがはるかに人々の日常が豊かであったといえるのかもしれません。
日々、食事の前後で感謝のこころを育んではいかがでしょう。
きっと、今まで以上に豊かな気持ちを育めるのではないかと思います。

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