典座教訓

久しぶりに典座教訓(てんぞきょうくん)」に目を通しました。
典座教訓とは、道元禅師による「永平清規(えいへいしんぎ)」のなかの一遍で、食事の調え方や食事の作法などを説いたものです。
特に次の教えがこころに残りました。

「供養の物色(もっしき)を調弁するの術は 物の細を論ぜず 物の麁(そ)を論ぜず 深く真実の心 敬重(きょうじゅう)の心を生すを詮要(せんよう)と為す」。

衆僧に供養する材料を調理し、支度するこころがまえは、材料が上等か否かを問題にせず、深い真実のこころを起こし、材料に対して深い敬重のこころを起こすことが肝要である。
もとは僧侶に対する教えではありますが、現代の私たちの生活においても活用できるこころがまえではないでしょうか。

IMG_4685材料が高価なものであるかどうかということよりも、どれだけまごころを込めて調理をされたものであるか、あるいは料理にかぎらず、何ごとも準備の段階でこころを込められているのかどうかが重要といえましょう。
さらには、そのまごころを受け止められるだけの器を自己に備えることによって、幸せを得ることもできるのです。

この素敵な教えを是非、皆様にも大切にしていただくことが叶いましたら嬉しく存じます。

このページの先頭へ