彼岸の明け

秋分の日を中日として前後三日間が彼岸の期間ですが、本日26日は彼岸の最終日、すなわち彼岸の明けと呼ばれる日です。
彼岸は、サンスクリット語の「あちら側」を意味します。
煩悩に満ち、生きている人々が住むこの世を此岸(しがん)、煩悩を解脱した涅槃の境地、極楽浄土を彼岸と呼びます。

またこの期間は、先祖供養としてお墓参りをいたしますが、お供えだけでなく、近隣の人々におはぎが配られていたといわれています。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、おはぎが用いられるようになったひとつの理由は、小豆です。
小豆の赤色が邪気を祓うと考えられているのです。
24541311_sしたがって彼岸の期間は、おはぎだけでなく、お赤飯を食べることもあります。

この時期にお墓参りをすることができない方も、彼岸の明けの本日は、今があることをご先祖様に感謝しながらおはぎやお赤飯などを召しあがって、お過ごしになってはいかがでしょう。

心地よい動作を拝見して

少し前のことですが、久しぶりに大好きなカフェに行くことができました。
そのお店は大変人気があり、並ばずにお席に着くことはなかなか難しいのですが、入り口付近にある画面で連絡先を入力するとその場を離れても大丈夫なことがわかり、用事を済ませてからお店に戻ると、ちょうど順番がきました。
さらには、最もゆったり座ることのできる一人がけのお席に案内され、思わず笑みがこぼれました。

店内は、清浄な空気が感じられるのですが、その理由のひとつを目で理解することができました。
前方にあるテーブル席からお客様がお帰りになるとすぐに、2名のスタッフでテーブル上を速やかに片付け、テーブルと椅子を除菌しながら拭き、最後に椅子の下に荷物入れを丁寧に置き、それぞれの椅子が美しく並んでいることを確認してから、次のお客様を通していらっしゃいました。
慌ただしくなく、だからといって遅すぎることもない、一連の動作が実に心地よく感じられたのです。

IMG_8124ところで今回注文したのは、写真の季節の生菓子。
三種類の小さなお菓子がいただけるのですが、名は菊日和と伺いました。
外はかなりの暑さだったので、冷たい緑茶をいただきながら、至福のひとときを過ごすことができました。
涼しくなる頃に、是非またこちらのお店を訪れたいと思います。

敬老の意味を考える

今年の敬老の日は、9月19日です。
国民の祝日に関する法律では敬老の日を「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」としています。

聖徳太子が四天王寺に悲田(ひでんいん)を設立したと伝えられる日にちなみ、1951年からとしよりの日と呼ばれていたという説があります。
悲田院とは慈悲のこころで貧困や病などで困っている人、孤児を救うために設けられた施設です。

敬老の祝い包みその後、1964年から老人の日と呼ばれて敬老行事が行われ、2001年の改正によって9月15日であった敬老の日は、2003年から9月の第3月曜日に変更されました。

「敬」には、真心を込めて努める、という意味があります。

是非19日の敬老の日は、年齢を重ねた方々に対していつにも増して思いやりを忘れずにお過ごし下さい。

十五夜と中秋

十五夜とは旧暦毎月の15日、満月の夜を指しますが、一年を通じて15日に祭りが行われることが少なくありません。

また、十五夜を中秋の名月と呼ぶことがありますが、十五夜は毎月あるのに対して、中秋は一年に一日のみを指します。
旧暦では1月から3月までが春、4月から6月までが夏、7月から9月までが秋、10月から12月までが冬とされていたことより、8月は秋の真ん中の月であり、8月15日の夜に出る満月ということから、中秋の名月というようになったのです。

今年の中秋の名月は9月10日、つい先日終わりましたが、来年は9月29日となり、年によって異なります。
IMG_7967現在の暦と旧暦とでは1ヵ月ほど、ずれが生じるゆえですが、9月7日から10月8日の間に訪れる満月の日を中秋の名月(十五夜)と呼んでいます。
その翌日は十六夜(じゅうろくや・いざよい)、既望(きぼう)ともいいます。
さらにその翌日は十七夜(じゅうしちや)、立ち待ち月ともいいます。
まさに本日は十七夜です。

さて過日、あるところでお食事をしたさい、月とうさぎの掛け軸、器もうさぎのかたちをしたものやお月見を連想するお料理が供され、目でも楽しむことができました。
お月見にかぎらず、是非、秋の年中行事をお楽しみください。

小笠原伯爵邸での重陽の節供

9月9日は重陽の節供の日です。
平安時代、菊は霊薬(不思議な効きめのある薬)で、貴族たちに不老不死を願って菊酒を飲んだともいわています。

また宇多天皇(平安前期の天皇)の頃、菊綿(きくわた)という慣習がはじまったといわれています。
菊綿とは、8日の夜、菊の花に綿をかぶせ、翌9日の朝にその菊の香を含んだ綿で肌を拭うと老を捨てるともいわれていたのです。

IMG_8060さて、レストランの小笠原伯爵邸との企画で、室内に小笠原流礼法に伝わる重陽の床飾りを飾っています。
また、レストランのお客様には重陽の節供にあわせたデザートをパティシエの方が考えてくださり、提供されています。
お客様に向けて、私や師範の方より重陽に関するお話をさせていただいていることも大変 光栄です。
お客様、お世話になっている方々に、こころより感謝申しあげます。

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