小笠原家の家紋は、三階菱。
後醍醐天皇より家紋として賜った「王」の字は恐れ多いと、三階菱を家紋に用いるようになりました。

過日、三階菱に関する話の流れから、門下の方より「菱を見たことが無いことに気づきました。池、沼、湖に参りましたら探してみようと思います」というメッセージをいただいたのですが、私自身も自然の中にある菱を見た経験がありません。

20200604菱は池や沼に自生する一年草で、三角状の葉を広げ、夏には白色の花を咲かせ、秋から冬にかけては実が収穫されます。
菱の実は左右にとげがあり、これが菱と名づけられた理由ともいわれます。

実は茹でるとほくほくしていて、栗の味にも似ています。
また、菱は滋養強壮や解熱などの目的で漢方薬にも用いられます。

今年、あるいは来年の夏、菱の花を見つけにどちらかの池の周りをお散歩できれば、などと考えております。

ころもがえ色々

今日から6月ですが、本日1日はころもがえの日です。
以前にも、ころもがえについて触れていますが、ころもがえは、「衣替」「衣更」「更衣」などとも記します。
「更」には、あらためる、入れかえるなどという意があり、衣服を入れ替えて季節に応じたものにする、ということが漢字からも理解できます。
ただし、ころもがえには大きくわけて三つの意味があります。
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着ている衣服を別の衣服に着替えること。
季節に応じて衣服や調度をかえること。
男女が互いに衣服を交換して着ること。

衣服を整理し、季節に応じて夏装束、冬装束にかえるようになったのは、平安時代からといわれています。

また、ころもがえには厄祓いの意味があるとされていました。
つまり、ころもがえは、気温の変化による衣服の素材や厚さなどを変える物理的な理由だけでなく、身につけるものや生活を取り囲むあらゆるものを変えてリセットする機会ともとらえられます。

今年の5月は汗ばむような気温の高い日があったかと思うと、突然涼しい日もあって、なかなか冬物を整理できなかったのですが、ようやくクローゼットは夏物の衣服で整いました。
まだころもがえをなさっていないという方は、ぜひ衣服の整理をなさって、心身ともに厄を祓い、気分を新たになさってみてはいかがでしょうか。

はじめてのビデオ電話

だんだんと今までになかった事柄を積極的に取り入れることを無意識に遠ざけている自分がいて、だからこそ、挑戦する気持ちを忘れてはならないと感じています。
そのひとつがビデオ電話(テレビ電話)です。

先日、お会いすることが難しいため、遅ればせながら、初めてLINEのビデオ電話で門下の方々とお打ち合わせをいたしました。
途中、お声が途切れてしまったり、急にお顔が見えなくなってしまったりとハプニングはありながら、しかしそれもまた楽しく、笑ってばかり。
静止画と比べて、お顔の表情が動くことを嬉しく思いました。

これから、世界中で、平穏を取り戻した後も、人と対面せずに生活をする術が増えるかもしれません。
命に関わることであれば、できるかぎり危険を防ぐ努力は必要です。
しかし、同じ空間にいるからこそ、細やかにお互いのこころを察し、それによって得られる幸せがあることを忘れてはならないようにも感じます。

昔は手紙。20200528
その後、Eメール。
さらには、SNS。
そして、オンラインでの会話。
便利になった分だけ、育むことのできる人と人との和が薄らぐ可能性があることを考慮したうえで活用する。
このたびのビデオ電話は、対面してお会いすることの大切さを改めて感じる機会でもありました。
何ごとも、バランスが大事に思えてなりません。

皆様と直接お目にかかってお話ができる日をこころ待ちにしています。
今週末もお健やかにお過ごしくださいませ。

今日は皆様で家事を

20200525先日、友人との会話から、1月25日、5月25日、9月25日の年3回は「主婦休みの日」と名付けられた日があることを知りました。

主婦ということばは、明治以降に用いられるようになり、小笠原流の古文書では見かけたことがありません。
主婦に対する考え方は人それぞれかと思いますが、主婦とは、既婚している女性で、家庭において家事や育児の中心的な人を指すことがもとのようです。
しかし、だんだんと女性が家事だけではなく、仕事をして賃金を得るようになってからは、専業主婦、兼業主婦という表現も登場しました。
現在は男性が家事の中心を担うこともあり、主婦に対して主夫ということばも存在いたします。

昔から1月15日頃の「女正月(正月の慌ただしい日々が過ぎた頃に女性が休む日)」、1月16日と7月16日の「藪入り(商家の奉公人や嫁いだ人が暇をもらい親もとで過ごす日)」、5月4日から5日にかけての「女の家(田植えに向けて女性が家に籠って物忌みをしたことが由来でこの日は女性が自由に過ごしてよいともいわれる日)」など、いくつかの女性のお休みの日があります。

特に家で過ごす時間が多い現在は、家事の分担について、様々なケースが考えられます。
そこで今日は、家族皆様で家事を行い、互いにいたわりあう日として、お過ごしになってみてはいかがでしょうか。

落とし文

オトシブミ科の昆虫は、葉を巻いたなかに卵を産むのですが、それが地面に落とされます。
その姿を模してつくられたお菓子が「落とし文」。
残念ながら、先週で販売が終わってしまったお店もありますが、今月末まで販売しているお店もあるようです。

昆虫のオトシブミではなく、その名の由来となった本来の落とし文の意味は、公然とはいえないことを文書にして落としておくことで、落書とも呼ばれます。
江戸時代、こころに秘めた思いを恋文にしたため、さりげなく相手の庭などに落としておくことも「落とし文」と呼びました。
何とも素敵な表現です。
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明日5月23日は、恋文の日。
どなたかに恋文をしたためる。
あるいは、落とし文を召し上がる。

私は、緑茶とともに落とし文をいただきたいと思います(笑)

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