素直で柔軟なこころ

小笠原流礼法宗家本部直営教室の聖徳会(聖徳学園の高校を卒業した方を対象とする教室)に属する方々との昼食会を行いました。

今回は大学1年生から社会人まで、約20名が参加してくださいました。

IMG_4134より多くの方々に礼法を知っていただくために、どのような方法が考えられるのか。
日本文化を他国の方にお伝えするにあたり、日本人がこころがけるべきこととは何か。
礼法の魅力は何か。
日常生活において、礼法をどのような場面で活用しているか。
なぜ礼法は堅苦しいと思われてしまうことがあるのか。

こうしたことに関する様々な意見やそれぞれの近況報告を、テーブルごとに伺いました。

毎年、皆様とお会いするたび、各自が努力を重ねながら成長している姿を拝見できることは誇らしく、幸せな気持ちになります。
何よりも、皆様から学ぶことは、素直で柔軟なこころです。
柔軟さがあるので、自分とは意見が異なるとしても、先輩、同輩、後輩の声に、自然とこころを傾けることができるのです。

こんなにも頼もしく、素敵な仲間たちがいるということを、改めて実感するひとときでもありました。
日頃より聖徳会を担当してくださっている師範の先生、集まってくださった方々に深く感謝いたします。

事八日

今週末の土曜日8日は、「事八日」と呼ばれている行事の日です。
八日節供、八日待(まち)、八日ぞう、事始め、事納めなどともいわれます。
東日本では2月8日と12月8日、西日本では12月8日のみに行われることが多く、その場合は2月8日を「事始め」、12月8日を「事納め」とよぶのが一般的です。
ただし、その逆の場合もあります。

「こと」とは、行事、祭事、斎事(いわいごと)などを意味します。
目数の多い籠やニンニクなどを門口に高く掲げて、妖怪の到来を防ぐ風習があります。
かつては厳重な物忌(一定期間飲食や行動を慎んで不浄を避けること)をすべき日でもあったようです。
事八日は針供養の日としても知られています。
またお正月の事始めは江戸時代以降、12月13日とされることが多くなりました。

さて、年2回とする事八日には次のような説もあります。
お正月にお迎えする歳神様の事始めを12月8日、その神事を納める事納めを2月8日。
お正月に関する行事が終わって日常生活(昔は農作業)が始まる、人の事始めを2月8日、事納めを12月8日。
歳神様と人の事八日がそれぞれあるという思想、素敵に感じます。

1206ところで、事八日には無病息災を祈り、御事汁と呼ばれる里芋、ごぼう、大根、小豆、人参、こんにゃくなどを入れて作ったお味噌汁をいただく風習があります。
今週末はご自宅で御事汁(おことじる)を召し上がってみてはいかがですか。

とても助かります

最近の銀座は、外国人観光客でかなりの賑わいです。
時折、まだ購入したばかりでタグのついたままの大きめのスーツケースを、左右の手でひとつずつ引いている人の姿を見かけます。
先日は百貨店のエスカレーターで上からスーツケースが落ちてくる場面もありました。
なぜそのようにスーツケースを持ち歩いているのかと思っていたのですが、道路端で購入した品物をスーツケースの中に入れているところを見て、持ち運びに便利なのだという理由がわかりました。

IMG_4016ここまで読んでくださった方、外国人観光客への不満を記していると思われるでしょうか(笑)
確かに、公共の場において自分の占有するスペースをできる限り狭くして行動するこころがけは、社会生活を円滑に送るうえで欠かせません。
しかし、それぞれの国にはそれぞれの文化があるわけで、無理に自分たちの思考を重ねても好ましくないと思います。
それよりも、他国の方から学ぶべきことを見つけるほうがこころ穏やかに過ごせます。

先日、百貨店地下のお惣菜売り場に何人かの外国人観光客の方々がいらしたのですが、その中のおひとりが「お菓子売り場はどこですか」と尋ね、売り場の方が丁寧に説明していらっしゃいました。
その後、外国人の方は「ありがとうございます。とても助かります」と笑顔で述べ、しかも深いお辞儀をなさっていました。
何と素敵な感謝の挨拶でしょう。
日本人でも「ありがとうございます」とはいっても、「とても助かります」まで伝える方は少ないのではないかと思います。

ひとことでもことばにこころを添える。
私たち日本人も忘れないようにしたいものです。

パーティーで教えていただいたこと

1129毎年、この時期に大阪で参加させていただいているパーティーがあります。
皆様の華やかな装いを拝見できることは大変勉強になりますし、何よりもこのパーティーを通じてお知り合いになり、その後お力添えをいただいている方も多くいらっしゃることが光栄です。

また着席形式なので、どなたとご一緒のテーブルのお席であるかということも出席する際の楽しみです。
今年はお一人、初めて同じテーブルにお座りのご婦人がいらっしゃいました。
ご挨拶は差し上げましたが、少しお席が離れていたため、ゆっくりお話することが叶いませんでした。

パーティー終宴後、その方のそばへご挨拶に伺うと、「今日はわざわざ東京から来てくださってありがとう。来年は是非、ゆっくり色々なお話ができますことを楽しみにしています」と伝えてくださいました。
何とおこころが込められた素敵なおことばでしょう。
その方の全身から溢れる優しさに包まれた瞬間でした。
年齢を重ねられても、穏やかな笑顔で人を魅了できるということを教えていただきました。

来年も皆様とお目にかかれますことをこころ待ちにしております。

友人がパリ旅行のおみやげをくださいました。
青色の缶の蓋を開けてみると…
花びらのような紫色のチョコレートが円を描くように美しく並べられていました。
ほんのり花の香りがして、見た目のみならずお味からも優雅な気持ちにさせてくれる素敵なチョコレートです。

IMG_3868さて、聖徳太子の定めた冠位十二階の色は、紫、赤、青、黄、白、黒の順で定められていますが、いずれにしても、昔から紫は高貴な色とされてきました。
小笠原の祖母からは、紫色は品格があり、大切にすべき色であると教えられていたためか、私は若い頃から紫色が好きです。
所有する着物で最も多い色は紫。
また流派の代表的な色も紫。
紫宸殿(平安宮内裏(だいり)の正殿)、紫禁城(中国、北京にある明・清代の宮城)、紫気東来(吉祥で縁起のよい意味)など、紫を用いた表現は多く存在します。

ところで、このチョコレートはペタルチョコレートという品名で、ペタルの意味は花びら。
日本には未入荷のようですが、一日一枚ずつ、大切にいただきたいと思います(笑)

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