花の効果

20191114 ブログ写真1最近、季節の花々を用いたアレンジメントや花束を頂戴する機会がありました。
どのようなときでもお花をいただくと嬉しい気持ちになるだけでなく、こころが休まります。
そのようなことを考えていたとき、お世話になっている方から、花には医学的にも効能があると伺いました。

視覚だけでなく嗅覚を含めて、花は交感神経を鎮めて、副交感神経の働きを上げる効果があるそうです。
さらには疲労、抑うつ、怒りなどを鎮めることにも役立つと伺い、花を飾るだけでリラックスできることを再認識いたしました。
出張や旅行で緑豊かな場所を訪れるたびに自然の素晴らしさにこころを動かされますが、花を飾ることで、自然の一端を感じることができるのでしょう。

20191114 ブログ写真2お水の鮮度が花に影響を与えるため、切花の場合は毎日お水をかえることが基本です。
一日でも長く美しく咲き続けて欲しいと願いながら花を愛でることは、自分自身の癒しにも繋がっているのです。

このたび素敵な花々を頂戴いたしましたことをこころより感謝いたします。

礼法で学んだことを通じて

前回のブログでご紹介いたしましたが、先週6日は聖徳大学附属女子高等学校3年生を対象に礼法の授業のまとめとして講義をいたしました。20191111 ブログ写真1
毎年、何人かの方々に礼法の授業に関する印象を伺っていますが、今年は具体的な事例を挙げて意見を述べてくださいました。

以前、ある生徒が電車の中でご年配の方に席を譲ったときのことです。
「どうぞ」と席を立って譲ろうとしたとき、相手の方が「私を年寄り扱いするのですか」と強い口調でおっしゃったそうです。
それがきっかけで席を譲ることができなくなってしまった。
しかし、礼法の授業で「こころ」を「かたち」に表す大切さを学び、再度、席を譲ることへの勇気を持って行動してみたところ、相手の方が喜んでくださり、とても嬉しかったと語ってくださいました。
その話をクラス全体が真摯な態度で聞く姿が大変素敵で、胸が熱くなりました。

また、卒業式では礼法の許状を卒業生に差し上げますが、通常の授業とは別日に行う試験に合格した方々には「正伝」という許状をお渡しいたします。
3時間目と4時間目の間の休み時間、礼法室において正伝に合格した生徒の方々と記念写真を撮りました。
短い時間でしたが、皆様の明るい笑顔に触れられたことも嬉しく思いました。
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卒業後も、礼法で学んだ相手を思う「こころ」を、それぞれの状況に応じた「かたち」を通じて周囲の方々に届けながら人間関係を円滑にし、素晴らしい未来をお過ごしになることを心底からお祈りしています。

門下生の素敵

2日は小笠原伯爵邸内の教場にて本部直営教室の指導、4日は都内レストランにて聖徳学園の卒業生を対象とする教室の食事会を行いました。

20191107 ブログ写真1教場に入ると、私の座るテーブル上に白と赤の奉書紙で包まれた稲穂が置かれ、床の間には栗や柿などの生果が長熨斗とお米の載った三方や稲穂とともに飾られていました。
平日はお仕事や家事をなさっている方々が、土曜日の貴重なお休みの日にお稽古時間より30分前に教室へ到着し、お掃除をして清浄感を高め、室内を季節に応じて飾ってくださる皆様の素敵なこころがけに感心するばかりです。
クラス内の雰囲気も優しさで溢れていました。

また聖徳会という教室名の本部直営教室には、聖徳学園の付属高校卒業生で現役の大学生や社会人の方々が、月に一度お稽古に通っていらっしゃいます。
毎年行なっている食事会は、先輩や後輩が混じりながら様々な会話で和を深めています。

20191107 ブログ写真2大学生に「なぜ礼法のお稽古に通い続けてくださっているのですか」と尋ねると、皆様が貴重な思いを話してくださいました。
ある方は、「消極的で自信がなかった自分にとって、礼法を学ぶことで周囲の人に臆することなく接するようになれたと思います」とおっしゃっていました。

当日は全員とお話ししましたが、日本文化、保育、音楽、語学などそれぞれの興味や得意分野を学びながら、あるいは就職後も、礼法のお稽古を続けることが良い意味での自信に繋がっているのではないかと、全員の表情から拝察いたしました。

20191107 ブログ写真3さらに、こころの平穏や幸せな日々を過ごすことへのきっかけが、礼法を学び、身につける先にあるということを、皆様が体現して教えてくださいました。

また、昨日は卒業前の授業として、聖徳大学附属女子高等学校3年生に向けて講義をいたしました。
次回のブログに、授業に関することをご紹介したいと思います。

ハロウィンの過ごし方

10月31日は何の日ですか?
大正天皇のお誕生日は8月31日でしたが、暑さの中で式典を行うことが大変であることから、二ヵ月後の10月31日を天長節祝日(天皇の誕生を祝う日)としたことをご存じの方は、今では少ないのではないかと思います。
恐らく、10月31日といえばハロウィンを思い浮かべる方が多いでしょう。

では、ハロウィンは何の日でしょうか。
hallowは聖徒を意味し、All Hallows Eveがつづまり、Halloween。20191031 ブログ写真
つまり、ハロウィンはキリスト教の万聖節(キリスト教においてすべての聖人を崇敬する日)である11月1日の前日を指します。
死者の霊がこの世に戻り、悪いことが起こらないようにと、かぼちゃを用いてランタン(提灯、灯篭)をつくって家の入り口などに置く、などともいわれます。
妖精や魔法使いに変装したこどもたちは、「Trick or treat」といいながら家々を回ってお菓子をもらいます。

ハロウィンは先祖の霊を迎える行事ですから、日本のお盆に似ているところがあります。
また収穫を祝う日でもあり、そのように考えると、あらゆることに感謝する日とも言えます。
今日は周囲の人に一層の感謝の念を持って過ごしてみてはいかがでしょう。

許状授与式と講習会

先週金曜日は先月に続き、実働師範の方々に向けて講習会を行いました。20191028 ブログ写真1
豪雨にもかかわらず、皆様が参加くださいましたことを深く感謝いたします。

また翌土曜日は、都内にて許状授与式と講習会を行いました。
多くの方が両手を振るわせながら許状を受け取るお姿から、素直なこころで緊張感を持って出席くださることが感じられて光栄に思うばかりです。
続く講習会では「室町から令和へと受け継ぐ礼法のこころ」をテーマに1時間ほどお話をいたしました。

20191028 ブログ写真3お稽古ごとだけでなく仕事に関しても共通するところがあると思うのですが、立場が上がると自分では気づかないうちに、自分の知識や経験に基づく思考にとらわれ、それに相手を当てはめようとすることがあるかもしれません。

いつの間にか初心を忘れ、地上に足を下ろすことなく、まるでふわふわと空を漂う雲の上にばかりいることを重んじてしまってはいないだろうか。
先輩の方々は入門したばかりの方に対する敬意こそ忘れてはならず、天と地を結ぶ1本の線、すなわち室町時代から受け継がれてきた慎みや察するこころを真摯に育み続けることで互いの線を結び合い、強固な柱を築いていただきたい。
一方、後輩の方々は、先輩に素直な気持ちで接し、研鑽を積んでいただきたいことをお伝えいたしました。
講習会終了前には全員で立礼の復習をいたしましたが、最後に行ったお辞儀は大変美しく素敵でした。

その後、何年ぶりかで再会した東北在住の2名の姿を見つけ、思わず早足で側に向かいました。20191028 ブログ写真2
すると「ようやく仕事が落ち着いてきたので、またお稽古を再会できたらと思っています。そのきっかけをつくりたくて今日は参加いたしました」という嬉しいお話を伺うこともできました。
許状授与式、講習会ともに礼法をお伝えする立場でありながら、いつも皆様から私が幸せなひとときを頂戴いたします。
参加くださった方々に心底より御礼申しあげます。

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