東北いろいろ

IMG_5227中田英寿さんが2016年から行っていらっしゃる全国の日本酒が楽しめるイベント、CRAFT SAKE WEEK が今年も先週19日から六本木ヒルズアリーナで開催されています。
110の蔵が参加なさっているのですが、毎年、会場内の雰囲気が異なり、その趣きもイベントの魅力の一つです。

今年は樹木を雪から守る雪吊りをイメージした「縄」がテーマということです。

20日は東北の蔵の日。
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陸奥八仙、新政、春霞、山本、山和、楯野川、秀鳳、廣戸川、自然郷、山の井、と11の蔵が参加。
門下の方々へのお稽古後、会場へ伺いました。

友人や知人と各地の日本酒とアジア料理をいただきながら語り合うひとときは、様々なことを学ぶ機会でもありました。

IMG_5232昨日21日は、盛岡にて東北在住の門下の方々へのお稽古がありました。
盛岡駅から会場へと移動すると、恒例の茶菓のもてなしをしてくださいましたが、そのさい、縄についてお話を伺うことができました。
縄は昔から米俵をはじめとして農作業には欠かすことができず、古くなると肥料にもなり、端午の節供の頃には縄の間に菖蒲をさしたものを軒先に飾って邪気をはらうそうです。

お稽古では折形、水引、小笠原家の歴史、伝書などについてのご指導。
滞在2時間ほどで盛岡駅に向かい、新幹線に乗車して東京へ戻りました。
いつも素直なおこころで学ぶ姿勢を拝見することができ、嬉しく思います。

土日ともに東北の方々から素敵な時間を頂戴したおかげで、今週も元気に過ごすことができそうです。

IMG_5206さて、友人から、銀座のある書店で拙書を立てて置いてくださっている、と写真を送っていただきました。
誠に光栄なことで、こころより感謝いたします。

膝の上のハンカチ

学生時代、教室でお弁当を食べる前、膝の上にハンカチを広げて置くのは当然のこととして誰もが行っていたのですが、最近はこうした光景を目にすることがほとんどなくなってしまいました。
0416先日、久しぶりに一人の大学生の女性が席につくとハンドバッグからハンカチを取り出し、軽く広げて膝の上にかけていらっしゃるところを拝見して嬉しい気持ちになりました。
このとき、ナプキンがテーブルに備えられていない状況だったゆえのことと拝察いたします。

あらかじめテーブルの上にナプキンが置かれている場合、ハンカチを用いることは備えてあるナプキンが清潔でないことを示す可能性もあるのでお店に対して失礼ですが、ナプキンがないのでしたら話は別です。

手を拭くだけでなく、ときにはハンカチで鼻を拭く方、あるいは外国人の方はハンカチで鼻をかむことがめずらしくないので食事の場でハンカチを広げることには抵抗がある、というご意見があるかもしれません。
そのように使用したハンカチを用いることは好ましくないのですが、膝かけ用にもう1枚、ハンカチを携帯していれば清潔感を保つことができます。

IMG_5199最近はハンカチにアイロンをかけることが面倒なので乾かす前によく伸ばしてから干す、などとも伺いますが、やはりアイロンがかかり、端と端をあわせて畳まれているハンカチの姿は美しいものです。
女性のみならず、男性も姿が整えられているハンカチを持っていらっしゃると清潔な印象をつくることができるのではないかと思います。

膝かけ用に素敵なハンカチを見つけることは楽しいものです。
春らしい好みのハンカチを探されてみてはいかがでしょう。

丁寧に手をかける

IMG_5190昨日、テレビで「昭和のレトロな食卓」という番組を見ていたのですが、便利さを選択せずに手をかけて食卓を整える大切さを考えさせられました。
さて、週末を含めて自宅で食事をする機会が少ないのですが、久しぶりに夕方から自由な時間ができたので、お世話になっているお料理の先生に教えていただいた蕪のスープと母直伝のハンバーグを作ることにいたしました。
皆様にご覧いただくほどのお料理の写真ではなく、お目汚しとなりますことを何卒ご容赦くださいませ。

時間にゆとりがあったので、ハンバーグのお肉はまな板のうえで包丁をトントンと用いてひき肉を作るところから始めました。
実は過日、あるステーキ店でハンバーグのランチをいただいた際、ステーキ用のお肉を細かく切って作る過程をじっと拝見していたので、同じことをしてみたくなったのです(笑)
また、最近ブッラータというイタリア原産のチーズが気に入っているので、トマトと一緒にカプレーゼにいたしました。
このブッラータはモッツァレッラの中にバターのようなクリーミーなチーズが入っているので大変やわらかで口当たりが優しいのですが、ブッラータには「バターを入れた」という意味が含まれているそうです。

IMG_5188食事中、母が「以前よりもスープが美味しいように思うのだけれど、何か違いがあるのかしら」と申しておりましたが、その答えは「丁寧さ」です。
時間にゆとりがあったので、丁寧さをこころがけることができたわけです。
何事も便利さを追求するばかりでなく、手をかける丁寧さが素敵な結果を生むことに繋がるのではないでしょうか。

家族の者が笑顔で美味しいといって食べてくれること、幸せを感じるひとときでもありました。
公私ともに、手をかける丁寧さを忘れずに過ごしたいと思います。

令とは

9日は聖徳大学附属女子中学校・高等学校、10日は聖徳大学附属小学校の入学式に伺いました。

IMG_5154新元号「令和」について、聖徳の見学の精神である「和」も含まれていることから、校長先生の式辞で令和は人々が美しくこころを寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味であることやご来賓の祝辞の中でも漢字の持つ意味についてふれていらっしゃいました。

新元号が発表された後、「令」は命令に通じるような、強いイメージを持つというご意見を何人かの方から伺いましたが、会食の席で中国にゆかりのある友人から「令」の意味について、論語の一説を用いて教えていただく機会がありました。

「其の身正しければ令せずして行はる。其の身正しからざれば令すと雖(いえども)従はれず」

上に立つ者は、己の身を正しくすれば、命令をしなくとも人々はそれに習って善を行う。
上に立つ者が正しい行いをしなければ、権力のもとに命じたとしても人々は従わないものである。

IMG_5168友人は、「令」は上から強制的に従わせるのではなく、自然に下の者をまとめる力を表しているとも話してくださいました。
もとは孔子が政治に関していったことですが、政治に限らず、ビジネスにおいて、あるいは家庭においても大切なこころがけではないでしょうか。
そのように捉えると「令」は素敵な文字であり、「和」は社会生活を行ううえで欠かせないものではないかと思います。

新入生の皆様、お互いに美しいこころで交流を交わし、心身ともに健やかに成長なさいますことをお祈りしています。

林友加さんの個展に伺って

今から6、7年前かと思いますが、大変お世話になっている方からいただいたご縁でお知り合いになった陶芸家の林恭助さんと友加さん。
いつお目にかかっても優しい笑顔を絶やさず、おこころ遣いも細やかで素晴らしいご夫妻です。
そのお二人からのお手紙とともにご案内を頂戴し、日本橋三越での友加さんの個展に伺いました。

IMG_5166志野の製作を始められたときから、グレーとピンクを用いた配色を用いていらっしゃるとご本人から伺いましたが、その色合いが美しく、また友加さんのたおやかさと凛とした力強さも伝わってくる素敵な作品の数々を拝見することができました。
志野焼とは、安土桃山時代に美濃地方で焼かれ始めた陶器です。
長石質で半透明の白釉(はくゆう)を厚く施し、釉(うわぐすり)の下に酸化鉄で文様を描く絵志野のほか、加飾法によって鼠(ねずみ)志野・紅志野などがあります。
個展は本日まで開催されていますので、日本橋方面へお出かけの方は是非ご覧くださいませ。

これからも友加さんが女流陶芸家として、ますます活躍なさいますことを祈念いたします。

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