支えてくれる人

20200220 ブログ写真少し前のことですが、あるスポーツ選手のお父様とお目にかかる機会がありました。
笑顔でご挨拶をしてくださった後、
「息子さんが小さい頃は、一緒に練習されたのですか」
という知人からの問いかけに、
「はい。仕事は3時半まで。その後は5時半まで毎日一緒に練習しました」
とお答えになりました。

「息子さんの活躍は、お父様がいらしたからですね」
とさらに知人が話しかけると、
「いいえ、私の力ではないのです。毎日、3時半から息子と練習できたのは、仕事を手伝ってくれたスタッフがいてくれたおかげなのです。息子が自分の努力だけでなく、たくさんの方々に支えられて今がある、ということを理解していなければならないと思っています」
とおっしゃるおことばには、強い説得力と、周囲の方に対する感謝の念が伝わってきました。

何事も、一人で成功を得ることは難しいものです。
小さな目標であっても、達成できた瞬間を含めて、支えてくれる人々に日々感謝する気持ちにより、人は幸せを積み重ねていくことができるのではないでしょうか。

素敵なお話を伺えた機会をくださった方々に深く感謝いたします。

中村梅彌様をお迎えして

20200217 ブログ写真115日土曜日、都内ホテルにて小笠原流礼法宗家本部新春交賀会を開催いたしました。

今年は日本舞踊中村流八代目のお家元、中村梅彌様をゲストにお迎えいたしました。
梅彌様はお父様の跡をお継ぎになり、初めての女性の家元でいらっしゃいます。

 

20200217 ブログ写真2前半は、それぞれの所作に意味があることを、北州の歌詞にあわせて教えてくださいました。
たとえばアルファベットのZを描くように視線を動かすとほととぎすが飛んでいる様子、左右の手を胸の前のあたりで上下に置くとこころを表すなど、すべて記しきれないほどの多くの意味を、動きを交えて語ってくださいました。
また、動きは丸みを持たせると美しいなど、礼法の所作にも通じるお話もあり、参加した門下の皆様も高揚した表情で聞き入っていらっしゃいました。
さらに、素晴らしい優美な舞に一同魅了され、感動の声が多く寄せられました。

続く懇親会では、礼法を学ぶ意義について触れながら、私からご挨拶をいたしました。
慎みを忘れずに相手の気持ちを察し、それが自己の内面を透過して発露される真摯なこころを美しいふるまいで体現する。
それこそが礼法の究極の道であり、その域に達するには、ともに学ぶ友の存在が欠かせません。
友がいれば、険しく、閉ざされそうな道も歩むことができます。
新春交賀会の場で、ひとりでも友をつくり、和をひろげていただくことを願うひとときでもありました。

中村梅彌様、温かな雰囲気で交賀会に参加くださった門下の皆様、素敵な時間を頂戴いたしましたことを心底より御礼申しあげます。

足袋入れ

和装で足袋は欠かせないものですが、外出時に汚れる可能性があります。
ストッキングならば伝線してしまってもコンビニエンスストアなどで買い求めることができますが、足袋はどこにでも置いてあるものではありません。
したがって、替えの足袋をハンドバッグのなかに携帯しておくことが必要です。

20200213 ブログ写真また、足袋は折あとがつきやすいのですが、半分に折らずに収納できる足袋入れを市販のもので探せず、よいものはないかと思っていました。
すると、あるお稽古時に門下の方から
「足袋入れ、お作りいたしましょうか」
との嬉しいお申し出がありました。

翌月のお稽古時、写真の足袋入れをくださったのですが、折らずに収納でき、大変重宝しています。
それにも増して、手作りであることが何よりも嬉しく感じています。
門下の方の素敵なこころ遣いに感謝しながら、大切に使用してまいりたいと思います。

男性のお化粧

20200210 ブログ写真1最近、様々なブランドから男性のお化粧品が発売され、売れ行きが好調とのニュースをテレビで拝見しました。
少し前までは考えられなかったというお声も聞きます。

しかし、日本では武士が活躍する時代、爪を切ったあとは軽石で磨いてとくさの皮で仕上げる、髪には丁子油をつける、顔色が優れないときにはほお紅を用いることもありました。
特に戦場でいつ命を失くすかがわからないため、常に品格を保ち、恥ずかしくない身だしなみを武士はこころがけていたわけです。

男性のお化粧が好ましいかどうかは個々の価値観によりますが、目に立たない程度に、またお化粧に頼りすぎない程度に、身だしなみを整えることによってこころにゆとりを持つことができるのであれば、一方的に否定することはいかがかとも思えるのではないでしょうか。

また、お化粧は厚めにおしろいを塗るのではなく、うっすらと自然にするようにと江戸時代の古文書に記されていますが、その基本は日頃から素肌のお手入れを欠かさないことが大切ということでしょう。

20200210 ブログ写真2最近、大変お世話になっている株式会社シュガーレディ本社代表取締役社長の佐藤健さんに教えていただき、愛用しているパックがあります。
若い頃のほうがファンデーションをしっかり塗っていましたが、ここ数年は素肌を整えることに重きをおくようになりました。
男女に関わらず、上手にお化粧も取り入れて、素敵に年を重ねていきたいものです。

福豆

2月3日、豆まきはなさいましたか。
核家族化が進み、節分などの年中行事をしないというご家庭が増えているようです。

節分の前に、知人からかわいらしい鬼のお面がついた升入りの福豆を頂戴いたしました。20200206 ブログ写真
このような贈り物をさりげなく渡してくださる知人のおこころを素敵に思いました。

以前にも節分の豆まきにふれていますが、古来より伝わる追儺という鬼を追い払う行事と、季節の節目である節分が一緒になり、豆まきが行われるようになりました。
節分の日には自分の年齢より豆をひとつ多くいただく習慣からも、年の初めに行われていたことが推測できます。

また、豆は「魔目」や「魔滅」、すなわち魔の目に豆を投げて魔を滅する、ともいわれます。
豆には邪気を祓う力があるともされてきました。
基本的に五穀であればよいわけですが、特に炒った豆が使用されるようになり、これを福豆とも呼びます。

年を重ねるほど豆の数が増えますが、しっかりと数えて豆をいただき、生命力を高めたいものです。

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