卒業生に向けての授業

IMG_4965先週、聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校にて、卒業生対象の礼法特別授業を行いました。
過去のブログでも触れていますが、毎年、礼法の授業に関して、必ず印象に残ったことを伺っています。
中学校3年生は、次のような意見を聞かせてくださいました。

襖の開け閉て、折形や紐結びなど難しいこともあったが、日本文化を学ぶことができてよかった。
小笠原流礼法の授業があることでこの学校に進学したが、様々なことが学べて嬉しかった。

また、高校3年生からは、

浴衣の着付けを学べてよかった。
立礼や座礼などのお辞儀が印象的だった。

という意見を伺いました。
また、品格についても皆様と考えた折、ある生徒の方が当日、前に座っていた同級生の姿にいつも品格を感じる、と話してくださいました。
その理由は、凛とした姿勢と、相手の目を優しい表情で見ながらお話になることによるものであることも、発言の中から理解できました。

IMG_4989聖徳では、卒業式の中で中学3年生と高校3年生に礼法許状をお渡しするのですが、高校3年生は試験を受けて合格した方には対して、さらに上のランクの許状を差しあげます。
その合格発表当日でもあったのですが、授業後に合格なさった皆様と写真撮影もあり、楽しく明るい雰囲気の中で帰路につくことができました。

卒業生、お世話になった方々に感謝いたします。

久しぶりのテーブルマナー講習会を終えて

IMG_213824日は、聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校後援会礼法部員の方を対象に、小笠原伯爵邸にてテーブルマナー講習会を行いました。
新型コロナウィルスの影響で、3年ぶりにお食事を交えた講習会が実施できて感無量です。

ナプキンやカトラリーの基本的な使い方を身につけているほうがゆとりを持ってお食事ができると思いますが、全体的に優美な身のこなしもテーブルマナーには欠かせません。
その一つとして、椅子への座り方、お辞儀などの所作を全員で確認いたしました。
また、自分がマナーを知っていることを少しでもひけらかすことのないよう、マナーはあらゆる知識や振る舞いを身につけたうえで、状況によって省略することも重要であることをお伝えいたしました。

IMG_9267さらに、テーブルマナーに限りませんが、お互いに楽しく過ごせるようにとの配慮もなくてはならないことです。
途中から席を移動して、皆様とお話することが叶いました。
礼法をきっかけに、お母様方が素敵な和を育んでくださることが光栄でなりません。
また終始、明るく和やかな雰囲気でご一緒できましたことに深く感謝いたします。
2時間目の授業後にかけつけてくださった、井出先生にもこころより御礼申しあげます。

ジェスチャーとベビーチーノ

門下の方がBBCの番組をYouTubeでご覧になり、お稽古時に以下のお話をなさったことがきっかけで、ジェスチャーについて皆様と考えることがありました。

人の話を聞いている最中に腕組みをしたら、相手とは異なる意見を持っている。
机に肘をついたら、相手の話に興味がない。
会話の途中で椅子の背にもたれかかりながら足を組んだら、相手を威圧しようとする気持ちがある。
相手の話に興味を惹かれると前のめりになる。
これらのことが番組内で紹介されていたそうです。
足の組み方については改めて触れたいのですが、膝から組む、あるいは足首のあたりを組むかによって印象を含めて異なります。

25539729_s25459915_sさて、前回のブログでご紹介したおみやげをくださった方からロンドンでの素敵なお話を伺ったことも、お稽古の中で触れました。
カプチーノに対して、こども向けにベビーチーノというスチームミルクにお湯が足されているものがあるとのこと。
調べてみると、スチームミルクにココアパウダーがかかっていることもあり、そうなると、さらにこどもはおとなの飲むカプチーノと同じ気分で嬉しく召し上がるのでしょう。

また以前、パリの美術館でも目にした光景ですが、ロンドンの美術館や博物館はこどもが優先的に、しかも無料で文化に触れることができるそうです。
日本に生まれ育つこどもたちが、美術のみならず、他者を慮る優しさをはじめとする豊かなこころを磨くことができるように、微力ながら努めてまいりたいと思う機会でもありました。

門下の方からの贈り物

IMG_9143門下の方がロンドンのおみやげにと、Charbonnel et Walker(シャボネル・エ・ウォーカー)のチョコレートとPartridges (パートリッジス)のお紅茶を送ってくださいました。

Charbonnel et Walkerは、1875年に当時の皇太子エドワード7世によって招かれたパリのボワシエ(老舗菓子店)のシャルボネル婦人とウォーカー夫人によってロンドンに創立した英国王室御用達チョコレートブランドです。
一方、Partridgesは1972年にリチャード・シェパード氏によって設立されたロンドンのスローンスクエアにある、こちらも英国王室御用達の高級食料品店です。
素敵なパッケージを拝見しているだけで嬉しくなりますが、可愛らしい絵柄のカードに添えてくださった温かなおことばにも感謝するばかりです。

IMG_9140数日後、別の門下の方からお守りを頂戴いたしました。
こちらは、山形県鶴岡市の瀧水寺大日坊のもので、大同2年(807年)弘法大師によって開創され、寺号を教王瑜伽寺と称し、後に瀧水寺金剛院と改められたそうです。
厳しい修行を積み即身仏となられた真如海上人の衣替えが6年に一度行われ、古いほうの御衣が裁断されてお守りに入っているとも伺いました。

いずれも、門下の方のおこころが詰まったものをいただくことは大変ありがたく、そのおこころに反することのないようにと身が引き締まる思いにもなり、心底より感謝いたします。

いろり、そして火

24314300_s過日、1月16日は「いろりの日」と伺うことがありました。
1(い)1(い)6(ろ)という語呂から生まれた日のようです。

いろりは、原始時代の竪穴住居の床中央にある炉から発展したものと考えられていて、室内の床の一部を四角に切り抜き、火をたくようにした場所を指します。
暖をとる、明かりをとる、あるいは煮炊きなどの調理にも用いられてきました。
比多岐(ひたき)、地火炉(じかろ)、囲炉裏などと記されます。

基本的に、いろりは家の真ん中に作られますが、家族やお客様が集まるさいの席次は厳しいきまりが設けられていたことからも、大切な場所であることが推察できます。
つまり、いろりは火の神様の依座であり、ゆえに火は清浄で重要なものとされてきたのです。

184831_s現代のようにスイッチひとつで照明がつき、調理ができ、暖房器具のある環境で暮らしていると火の大切さに触れる機会が少ないですが、今日の「いろりの日」を通じて、火の温もりやありがたさへの感謝の念を忘れないようにしたいものです。

このページの先頭へ