あじさい

IMG_5620友人から、あじさいの写真のはがきを頂戴いたしました。
そのお礼をお伝えしたさい、箱根登山鉄道の写真と伺い、興味を持ったので調べてみると、沿線近くのあじさいは6月半ばから開花するようです。
それゆえにこの頃の箱根登山電車は、あじさい電車と呼ばれ、多くの方に親しまれているとのことです。
箱根湯本付近は今月下旬頃までですが、強羅あたりになると7月中旬まであじさいを楽しむことができるようです。

あじさいは、色が変化する・医療が発達していなかった時代は梅雨の時期に命を落とす人が多かったので、その人々を弔うためにお寺にあじさいを植えるようになった・ガクが4枚あるので死につながる・などの理由から、あじさいは縁起が悪いとされてきたという説があります。
一方、あじさいは万葉集の中で2首に登場し、平安時代には藤原定家により

あぢさゐの 下葉にすだく 蛍をば 四ひらの数の 添ふかとぞ見る

と詠まれています。
昼間に比べると夜間、あじさいの姿は薄れて見えます。
しかし、あじさいの葉の下にいる蛍の発する光によって、まるであじさいが4ひら増えたように見える光景、思い浮かべるだけでも素敵です。

IMG_5643雨露に濡れたあじさいも風情があります。
箱根登山鉄道に乗って、あじさいを愛でる機会をつくってみたいと思います。

軽やかな心地よさ

山梨県南アルプス市は6町村が合併して2003年に誕生したのですが、その6町村のひとつ、櫛形町は小笠原家発祥の地で、初代は小笠原長清。
旧櫛形町の頃から長清公顕彰会がつくられ、先代の頃から頻繁に櫛形町からのご依頼により長清公顕彰会小笠原流礼法講座でのご指導に伺っており、昨日は令和となって最初の南アルプス市への出張でした。

IMG_5638私が伺うようになってから今年で23年目ですが、常に心地よい雰囲気のなかでご指導ができます。その理由のひとつをこのたびの出張で実感することができました。
たとえ門下の方でなくても、出席者の皆様が南アルプス市は小笠原ゆかりの地であるということに思い寄せてくださる。
その共通の感情が温かい雰囲気をつくり、和を生み、心地よさに繋がっているのではないでしょうか。
誰にでも生まれ育った地があり、その地を離れたとしても故郷に思いを馳せることがあると思いますが、南アルプス市は遠い先祖ゆかりの場所でありながら、訪れるたびに懐かしさを覚えます。

IMG_5639さて、毎年、初回は小笠原流礼法についての基本的なことをご指導しています。
相手と共有する時間をせっかくならともに笑い、心地よく過ごしたいと思う。その思いをできるかぎり実現させるためにも、理由を理解したうえで作法を身につけ、活用することで、より豊かな日常を過ごしましょう、とお伝えいたしました。
今年は最も多くの方々が参加され、初めての方を含めて最後は美しい座礼でご挨拶くださいました。

IMG_5636かげながら支えてくださる方々がいらっしゃらなければ、昨日の礼法講座初回を迎えることはできませんでした。
昨日は午後からかなり強い雨が降っていたそうなのですが、講座を終える頃には雨は止んでいました。
光り輝く月を眺めながら、どんなに小さなことにもこころを込めて、皆様とのご縁を大切にしてまいりたいと強く思いながら心身ともに軽やかな気持ちで帰路につきました。

軽やかで心地よい素敵な時間を頂戴いたしましたことを、衷心より感謝いたします。

勇気ある注意

あるテレビ番組で、次のような視聴者からの投稿が紹介されていました。

shingou_machi横断歩道を歩いていて途中から赤信号に変わってしまい、学生から「赤信号で渡るのは危ないから気をつけてください」と注意を受けたそうです。
ご自身は年齢を重ねているのだから本来はお手本を示さなければならないところ、若い方から注意を受けてしまった。
そのことを反省し、さらには年上の人に対して注意を促してくれた勇気ある行動に感謝した、ということです。

たしかに、ご年配の方に注意をするのは気が引けてしまって、思っていてもことばに表しにくいものです。
しかしながら、相手を危険から守るということからも、このようにお伝えするのは大切であるといえましょう。

また、このたびの投稿を伺い、注意した方はもちろんのこと、注意された方のおこころも素晴らしいと感じました。
なぜなら、伝えられたことばには相手からの優しさが感じられたのかと拝察いたしますが、とはいうものの、若い世代の人からの助言を真摯に受け止められるだけの素直なおこころを投稿者はお持ちだからです。

伝える側と伝えられる側、どちらにも相手のことを考えるゆとりが存在すると、このたびの投稿のように素敵なエピソードが生まれるのではないでしょうか。
加齢とともに視野が狭くなるのは当然ですが、いつまでもこころの視野は狭まらないように努めてまいりたいと思います。

0610ところで昨晩、映画「シンデレラ」で王子様がシンデレラを見つけに行くラストシーンを見ました。
優しさと勇気があればどのような困難も乗り越えられる、とはシンデレラの母親が残したシンデレラへのメッセージ。
自分よがりでない、周囲への優しさと勇気を持つことは、社会生活の中で欠かせません。
東京も入梅いたしましたが、今週も穏やかな日々をお過ごしください。

伊勢神宮参拝

久しぶりに伊勢神宮参拝の機会をいただきました。
外宮先祭といい、参拝に限らずお祭りに関しても外宮から行うことが習わしとなっており、ゆえに外宮、内宮の順で、さらには外宮、内宮ともに正宮、別宮の順で参拝するのが基本です。

IMG_5577外宮に着く頃、小雨が降ってきました。
雨が降るのは、参拝を歓迎していただいている、雨で空気が浄化される、おまいりする人のケガレを祓う、などともいわれます。
外宮は左側通行。
内宮は右側通行。

伊勢神宮に限らず、神社では正中といって、道の中心は神様がお通りになると心得て、慎みの気持ちを忘れずに歩くことが大切です。

内宮では晴天のもとに宇治橋を渡り、清らかな地を訪れることだけでも光栄なうえ、門下の方のお力添えにより、御饌と御神楽、さらには正式参拝をお願いすることができました。
皆様もご存じの通り、伊勢神宮では20年に一度、式年遷宮があります。
IMG_5578宮地をあらため、古例のままにご社殿、ご神宝など全てが新しくされますが、正宮として使用されていた土地は古殿地・新御敷地(しんみしきち)と呼ばれ、白石、清石が敷き詰められたまま、20年間の式年遷宮が待たれるそうです(御垣内に敷かれている白い石を白石、黒い石を清石と呼び、式年遷宮では東西に並ぶ地を交互に建て替えられます)。
しかも、中央には正殿の床下にある心御柱(しんのみはしら)が残され、それこそが御神体の位置であることから、鳥の落し物や鹿など動物に踏まれないようにと、写真のように、屋根のある囲いがされていることを伺い、感激いたしました。
そのほか、一度では記しきれないほどの貴重なお話を拝聴することができました。

IMG_5572長い歴史の中で伊勢神宮に携わるたくさんの方々によって伝え守られてきたお祭りがあり、それによって厳かな空間が保たれているからこそ、私たちは何度参拝しても感銘を受けるのでしょう。

日々ご多用の方々がお仕事を調整され、皆様とご一緒できた素晴らしいご縁を含め、このたびの参拝に関わるすべてに感謝いたします。

スペインの縁起担ぎ

小笠原伯爵邸では、毎年スペインナイトという催しが行われます。
今年もお招きにあずかり、5月30日の夜、お世話になっている方をお誘いして伺ってまいりました。

IMG_5545小笠原伯爵邸はスパニッシュ様式で建てられた建物ということから、ピンチョススタイルでお料理が提供され、パエリアは野外にて大きな鍋で作られ、見ているだけで楽しいものでした。

またワインはスペイン全土から取り寄せられていると伺い、下戸に近い私ですが、すすめていただいたワインを飲みながら、以前、「スペインでは年を越すさいに鐘の音に合わせて12粒のぶどうを食べる」と友人から聞いたことをふと思い出しました。

その理由を知りたくなり、簡単に調べてみると、どうやら12は12ヶ月、すなわち1年を表すようです。
マドリードにある広場の時計台の鐘の音がテレビ中継され、その音にあわせて12粒食べると、新年のどの月も幸せに過ごすことができるそうですが、鐘の音の感覚が短いため、12粒全てを食べることは簡単ではないようです。

ぶどうが過剰に豊作だった1900年代初め頃、幸運を呼ぶぶどうとして、生産者がぶどうを振舞ったことに由来するという説もあります。
いずれにしても、大晦日の夜、新たに迎える年の幸福を願ってぶどうを食べる風習は素敵なことです。

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このような各国の風習を意欲的に学んでいきたいと思います。

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