あわさい

先週より梅雨前線の影響で広い地域で記録的な豪雨となり多くの方々が被害に遭われています。
ご家族を亡くされた方々におかれましては、こころよりお悔やみ申しあげます。
被害に遭われている方々ならびにご関係者の皆様におかれましては、謹んでお見舞い申しあげますとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。

おめだるいに続いて、素敵なことばを京都にお住まいの方から教えていただきました。

katakuri携帯電話が座席のあわさいに落ちてしまった。
しごとのあわさいにご連絡差しあげます。

このように「あわさい」は、間や隙間という意味で用いられます。
京都のほか、北播磨や富山などでも使われているようです。

そのほかに「あわさい」は、ものごとの間を指すのではなく、よい側に近い意味合いで用いられることもあるとのこと。
たとえば、男性が好意を抱いている女性に
「僕のことを好き?それとも嫌い?」
と尋ねたとします。
「好きと嫌いのあわさいかしら」
と女性が答えてくれたら、好きに近い意味として前向きに捉えられるそう。

こうした趣深いことば遣いで会話が交わされることも一興といえましょう。
これからも、魅力的なことばを折に触れてご紹介してまいりたいと思います。

お目だるい

先日ある方からいただいたメールに、「お目だるいことでした」と記されていました。
短い文面であっても、こうしたことばがあると、配慮や丁寧さを感じます。

IMG_3124お目だるいは文字の如く、目がだるい、すなわちじれったい、まだるいという意味です。

昨今は直接的な表現が多いようですが、日本ではこのような間接的な表現が好まれて用いられてきたのです。

そのほかにも、ささやかな量の、こころばかりのという意味で「お口汚しではございますが」とことばを添えてお菓子などの食べ物を差しあげることがあります。

こうした柔らかく美しい表現には感興を覚える、という方もいらっしゃることでしょう。
素敵な日本語のことば遣いを大切に受け継いでいきたいと思います。

人形流し

2015年6月29日のブログでご紹介した夏越の祓。
6月と12月の晦日、年二回行われる祓、すなわち浄化の行事です。

昨年の今頃、小笠原流礼法の直門のお稽古中に「来年の夏越の祓はちょうど週末。お稽古の後、都内のどこかで、人形を川に流すことができたらよいですね」とお話したことを皆様が覚えてくださっていたのです。

IMG_3109川に紙を流してもよいか。
どの川辺であれば、危険なく川面に人形を流すことができるのか。

何ヶ月も前からお世話役の方々がこれらのことを調べてくださったうえ、水に溶ける紙を人形に切って用意し、事前に候補の場所を下見してくださったおかげで、先週6月30日に月島にて人形流しを実現することができました。

当日は午前中にお稽古を終了。
神社で茅の輪くぐりをし、眺めの良いレストランで他の直門の方々と合流。
皆様の魅力的なお人柄を感じながら、お野菜たっぷりの美味しい昼食をいただきました。
食事後に人形に名前と生年月日を記してから、月島のある公園へと移動。

川辺近くまで行き、記念写真を全員で撮影できたら、と思った瞬間のことです。
1人の門弟の方が駆け足で優雅に階段を駆け上がり、ストレッチをしながら向こうから歩いていらした男性に「恐れ入りますが、写真を撮っていただけませんか」とお願いすると、男性は快く応じてくださいました。

1記念撮影を終え、人形で左右の身体を撫で、息を吹きかけてから川面へ流しました。
人形流しで半年間のケガレを祓い、心身ともに浄化されただけでなく、門下の方々の優しさに触れることができ、ことばでは表現できないほどたくさんの幸せをいただきました。

来年の6月晦日は日曜日。
皆様と人形流しができますように。

太陽の恵み

東日本大地震の直後、東京も新鮮な食材が入手しにくくなる可能性があるとのニュースを聞いた京都の友人は、たくさんの京野菜などが詰められたダンボールを送ってくれました。
友人の気持ちが有り難く、しかもどの食材も美味しくて感動したのですが、今年に入り、同じ友人から野菜入りのダンボールが再び届きました。
なんと友人は農家の方から一区画の野菜を自分で収穫してよいという契約をしているとのこと。

IMG_3094さらに先週末は「ただいま収穫中!」とのメッセージと写真をSNSで受け取りました。
この枝豆がきゅうり、ズッキーニ、トマトとともに昨日、自宅に届いたのです。
すぐに茹でていただいたのですが、こんなにも甘みと香り豊かな枝豆は初めて!
さらには先日、別の友人がフランス旅行のおみやげでくださったフランスのラ・ロシェル向かいにあるレ島のお塩を軽くふりかけてみると、甘みが格段に増しました。

友人に感謝のことばを送ると、「曲がったきゅうりでごめんなさい!」とのお返事。
曲がっているからこそ、自然の恵みといえましょう。

IMG_3102素敵な友人のこころ遣いに感謝しながら、今朝も枝豆をいただいてから自宅を出ました。

友人と一緒に野菜の収穫ができる日をこころ待ちにしています。

新しいお稽古ごと

IMG_3068友人に誘われて、あるお稽古ごとを始めました。
始めたばかりで詳細を記すことはお恥ずかしいので控えますが、素晴らしい先生に出会えたことが嬉しくてなりません。

他にもお稽古ごとはしていますが、プライベートレッスンのため、他の生徒さんとお目にかかる機会がなく、ゆえに先生には私のペースでご教示いただいてまいりました。

しかしこのたびのお稽古はお仲間が5名いらっしゃいます。
母世代、同世代と異なる年齢の方々がご一緒で、話題が豊富で明るく優しい方ばかり。
清潔感のあるお部屋、美しい季節の花々などのしつらえ、さらに先生はお年を重ねていらっしゃるにもかかわらず、お稽古後にはさりげなくスマートフォンを取り出され、Bluetoothを用いてジャズやクラシックなどの音楽を室内に流してくださるなかでの雑談の時間もつくってくださるのです。
古いものと新しいものが見事に融合された素敵な空間のなかで過ごすことができました。
先生は常にアンテナを張って新しい発見をこころがけていらっしゃるそうで、そのお人柄に深く尊敬の念を抱きました。
指導者として持つべきことを教えていただいたようにも思います。

いつの日か、何のお稽古を始めたのかについて触れることができますよう、精進してまいりたいと存じます。

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