卒業生対象の授業

聖徳大学附属女子高等学校3年生対象の授業を行いました。
どのクラスも落ち着きがあり、質問に対してゆっくりとことばを選びながら発言する生徒が多かったように思います。

1106礼法の授業に対しての感想を聞いてみると、次のような意見を伺いましたが、いずれも具体的で嬉しいものばかりでした。
浴衣の着付けの授業では歴史も学ぶことができ、グローバル化が進む中で今後、海外の方にも浴衣に関することをお伝えする機会があるかもしれない。
こころを学び、自分が変わったように思う。
入学当初は礼法の授業に慣れなかったが、学んでいくうちに作法には理由があることがわかり、興味を持つことができた。

また将来、社会人になる際には上司・同僚・部下に対して、家庭を持つ際には家族に対して、礼法の授業で学び身につけた他者のこころを察し慎みの気持ちを忘れないことによって、幸せな日々を過ごしていただきたいとお伝えしました。

2時間目から4時間目までのすべての休み時間には、聖徳出身の事務の方が暖かいお茶を運んでくださり、喉を潤すことができました。

今年も卒業生の皆様と素敵な時間を過ごすことができました。
お世話になった先生方、ありがとう存じます。

海軍タルト

お稽古の際、門下の方からあるお菓子を頂戴いたしました。
そのお菓子は「海軍タルト」という、鹿児島県内のお店のものです。

海軍タルト海軍鹿屋航空基地が太平洋戦争中に置かれていたとき、鹿屋市内にある、1860年頃に創業した「富久屋」というお菓子屋さんが特攻隊員の方に向けてつくっていたタルト菓子。
鹿屋市主催の慰霊祭での追悼行事において遺族の方に配られた際、「最後の瞬間にひもじい思いをしなかったようで安心した」との遺族のお声がきっかけとなり、商品として販売するようになったと伺いました。

太平洋戦争時、鹿屋市には3箇所の飛行場が存在し、鹿屋海軍航空基地からは16歳から35歳までの908名の方々が出撃して尊い命をなくされたそうです。
操縦桿を握りながら片手で食べやすいやすいように包装されている、と伺い、しばらくの間、ことばを失ってしまいました。
亡くなった方々がどのような思いでこのお菓子を召し上がったのでしょうか。
戦争で子どもを失った親御様の悲しみは計り知れません。

明日、11月6日は戦争や武力紛争による環境破壊、終戦後も続く環境被害の実態について啓蒙し、その防止につとめることを目的とする「戦争と武力紛争による環境搾取防止のための国際デー」です。
戦争は人的な被害はもちろんのこと、環境にも多大なる影響が及びます。
人にも、環境にも、あらゆる命によって私たちの生活は成り立っているのです。
その全てに畏敬の念を忘れないことによって、平穏な日々を保つことができるのではないかと思います。

豊かな時代だからこそ、真の平和を願わずにはいられません。
お菓子を通じて、改めて戦争と平和について教えてくださったことに深く感謝いたします。

今、この瞬間

年齢を重ねるほど、過去の自分と比べて、体力や記憶力などあらゆる身体機能の低下を感じざるを得ないことがあるかもしれません。

1101それは、こころも同じ。
過去に囚われると、こころの視野を狭め、未来を切り開くことを己で閉ざしてしまう可能性があります。
しかし、年齢を重ねるからこそ、俯瞰してものごとを捉えることができ、人の優しさへの感謝の気持ちを自然に相手に伝えることができるようになるのではないでしょうか。

水は方円の器に随うこころなり。

いつもこころに微笑みを絶やさないようにするには、この小笠原流の教えにもあるように、捉われない融通性を持つことです。
過去のほうが幸せと感じた瞬間、今や未来に幸せは存在しないのではないかと思えてなりません。

今、この瞬間、小さなことにも感謝できるこころを持ち続けたい。
ささやかなことをも素敵と感じながら、日常を過ごしていきたいと思う今日この頃です。

仙台でのご指導

昨日は久しぶりに仙台において、東北にお住まいの門下の方々にご指導をいたしました。

53ff8c32e6d8a233a0024fdb733f933e_s小笠原流礼法を学び始めて1年ほどの方から数十年にわたり研鑽を積んでいる方まで参加されました。
礼法とは何か、基本動作の確認、清浄についてなど、基本的なことを新たなこころで耳を傾けて聞いていただくように冒頭からご説明し、進行いたしました。

講義、懇親会を含めて、学ぶ年数が異なっても、互いを慮ることを忘れない皆様の素直なお気持ちが伝わってまいりました。

足も手もみな身につけてつかうべし
離れば人の目にや立ちなん

という小笠原流礼法の教え歌についても復習をいたしました。
たとえ美しい動作を身につけていても、思いやりを忘れてしまうと周囲には不自然な振る舞いと感じられてしまうことがあるでしょう。
素敵な動作には、こころも伴うことが不可欠なのです。

講義後は貴重なカップ&ソーサーに入った美味しいコーヒーと焼き菓子を頂戴しながら、お1人ずつ簡単な自己紹介を行っていただき、全員のお声を拝聴できたこと、大変嬉しく存じます。
また皆様とお目にかかれますことを楽しみにしております。

さて、今週後半から11月に入ります。
皆様、体調に留意してお過ごしください。

毎晩が日曜日の夜

久しぶりに友人知人たちとお目にかかる機会がありました。
いずれの方も、それぞれの仕事の分野で活躍されています。

IMG_3809お一人の方が、一年を通してお休みを取ることがほとんどないとおっしゃっていたのですが、お疲れの様子は全くなく、ご多用の合間にフルマラソンの大会にも参加なさったとのこと。しかも、5時間を切っての完走と伺いました。
明日も仕事、休みが全くないと思うと、ときには疲れた気持ちになってしまうかもしれない。しかし、ものは考えようで、今晩は日曜日の夜と思うと、夜の時間をこころの負担なく楽しく過ごすことができる。

そのお話を伺い、皆様大きく頷かれていました。
体力のうえで無理をしてしまい、体調を崩すことは好ましくありませんが、こころの健康を保つためにも、自分なりに思考の転換の工夫をすることは大切であると思いました。

毎晩が日曜日の夜、素敵な発想です。

このページの先頭へ