結納

今週は東京、来週は大阪において、ブライダルのお仕事に関わる方々へ向けて、講義をいたします。
この講義は毎年、ご依頼を頂戴していますが、熱心な受講者の皆様とのひとときは有意義な時間です。

さて、ブライダルに関することといえば、結納。
講義では、結納の起源や結納品の取り交わしなどについてもお話をいたします。

結納の起源については、諸説あります。
まず周の六礼が中国から伝えられたことによるといわれ、その六礼の中のひとつである「納采」から始まったという説。
また結婚を申し入れる「いいいれ」が「ゆいいれ」となり、結納と記したことが結納の語源ともいわれています。

結納品小笠原流では、結納九品目を和紙と水引を用いて作成いたします。
昨今、ウェディングに関わるお仕事をなさっていても、結納品を見る機会が少ないと伺い、講義内においては結納品をご覧にいれるのですが、長熨斗には多くの方が興味を寄せられます。
現代においても、結納は絶やすことなく受け継いでいただきたい風習です。

来週は、大阪において参加者の方々とお目にかかれますことをこころ待ちにしております。

千日詣り

京都の方から伺ったのですが、千日詣り(千日通夜祭)といって、7月31日から8月1日にかけて、多くの方が愛宕山の山頂にある愛宕神社をおまいりするそうです。
この愛宕神社の旧称は阿多古神社で、全国約900社ある愛宕神社の総本社。
千日詣りは、千日間の火伏・防火の御利益を得られるということです。
勝軍地蔵については過日のブログでもふれましたが、神仏習合の時代、本殿には本地仏である勝軍地蔵、奥の院(現在の若宮社)には愛宕山の天狗の太郎坊が祀られていました。

お札知り合いの方は3歳のとき、初めて愛宕山を登ったそうなのですが、理由は3歳までにお参りすると一生、火事にあうことはないと考えられ、ご自身の2人のお子様も3歳になるまでに愛宕神社をおまいりしたとのことでした。

さて、飲食店で「火迺要慎(ひのようじん)」のお札をご覧になったことはありますか?
「火、すなわち慎みを要する」ということ。
このお札は、愛宕神社でいただくことができます。

愛宕山を女性が登山するさいに要する時間は約2時間、下山は約1時間30分と伺いました。
紅葉の時期、愛宕山から見る景色はことばにならないほど美しいそうです。
日頃から坂道を歩いたり、階段を登ったり、筋肉トレーニングをするなどして、愛宕山へ登山にでかけてみたいと思います。

瓜の食べ方

ウリ科の代表といえばスイカ。
今日はスイカの日です。
スイカの縦の模様を綱に見立て、「なつのつな」から7月27日に制定されたそうです。

すいか小笠原流の伝書には、瓜の食べ方に関しても教えが記されています。

「瓜の包丁のこと・・・(中略)・・・大きならば皮をむくべし」

と瓜を出すさいの心得が説かれている一方、食べ方についての心得も残されています。
たとえば、

「瓜の喰いよう。一口に喰えば喰いあと月の輪に見えみぐるしく」

とあります。
食べ物に歯型のついた状態を周囲の人に見せることは失礼であるということ。
これは瓜にかぎったことではなく、様々な食べ物をいただくときにも応用できる心得です。

スイカは疲労回復、利尿作用に優れ、熱中症の予防にもなると聞きました。
今日は、久しぶりにスイカをいただきたいと思います。

地蔵盆

京都でタクシーの運転手さんと、地蔵盆のお話をする機会がありました。
関東では馴染みの薄い旧暦7月24日の地蔵盆。
主には8月23日、24日に行われることが多く、地蔵祭りとも呼ばれています。
北陸、四国、九州などでも見られる子供中心の行事です。

提灯祠を洗い、飾り付けをし、お地蔵様(地蔵菩薩)の像を洗って清め、白粉をつけ、前垂れを着せて、その前には供え物と灯明を置きます。
毎月24日はお地蔵様の縁日、特に7月24日はお盆に近いことから地蔵盆と呼ばれるようになったともいわれます。

お地蔵様は道祖神としても知られていますが、こどもを守り救ってくださる神。
お地蔵様が六体並べられているのは、生死を繰り返す迷いの世界である六道から救ってくださるためともいわれます。
幼くして命を落としたこどもが、賽の河原で石の塔を築く途中で鬼に崩されてしまうことをお地蔵様が救済してくださるとも考えられています。

また勝軍地蔵といって、甲冑を身につけたお地蔵様をお祈りすると戦いに勝利し、飢饉などを免れるとして、鎌倉時代以降、武士から信仰されていました。

このように、古来よりお地蔵様は多くの人々から信仰を深められてきましたが、こどもを中心とした行事は絶やさずに受け継いでいきたいものです。

礼法部 夏の講習会

17日海の日は、聖徳大学附属女子中学校・高等学校の講演会礼法部の方々を対象とした講習会のため、秋山の校舎へ伺いました。
当日はオープンスクールが行われており、校内は多くの来訪者がいらっしゃいました。

前半は礼法室にて扇子の扱い、座礼、方向転換などを復習。
途中、笑い声も聞こえながら、皆様が熱心にこころを傾けられたので、あっという間に美しいお辞儀を身につけてくださったように思います。

6名aa次に、会議室へ移動して折形をご指導いたしました。
今年度から入部した方もいらしたので、少々難しいのではないかと思いながらも、全員の方に万葉包みを作成いただきました。
お父様も二人参加されていましたが、周囲の方々と協力する姿を拝見し、こころが和みました。

また礼法室、会議室、どちらにも花が活けられ、花束、お菓子、昼食のお弁当まで頂戴し、目には見えない時間をかけてくださったことを拝察いたしました。

ところで、反対側にあるもう一方の礼法室では、オープンスクールの一環として、小笠原流の師範でもある礼法科の先生が、希望された方に礼法体験として玄関での靴の脱ぎ方と揃え方を指導中でした。
昨今、家庭において日常生活の心得を伝えることが薄らいでいるように思います。
そのような流れのなかで、生徒やご家族の方々が礼法を学んでくださることに深く感謝いたします。

当日お世話になった方々、ありがとう存じます。
後援会礼法部の皆様との再会を楽しみにしております。

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