蓋に霧

日本料理をいただくさい、お椀の蓋に霧が吹きかけられていることがあります。
なぜ、このひと手間が加えられているのでしょうか。

IMG_5069水滴は清涼感を表す。
水滴があることでお椀の中は汁と具が入り、椀物が仕上がっていることを示す。
それによって食べる人の前に運ばれるまで誰かが手をつけたり、運ぶ人が確認のために蓋を開けることがないので繊細な香りが飛ばないで済む。
どちらがお椀の正面かを示す。
水滴が残るくらい出来立てのお料理なので、水滴が乾かないうちにお召し上がりください、という意味があるともいわれます。

霧は茶筅で水滴を散らす場合と、霧吹きを用いる場合があります。

IMG_5070過日、あるお店でお食事をいただいたときも蓋には水滴がついていました。
中は熱々の新玉ねぎのお椀。
精細なお出汁と玉ねぎの甘みで優しいお味でした。

水滴に込められた意味がわかると、より一層美味しくいただけるのではないでしょうか。

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