贈り物に添える季節感

門下の方より、贈り物をいただきました。
包み紙を外し、箱を開けてみると健康を維持するための食品が入っており、それだけでも嬉しかったのですが、さらに贈り物に添えられている季節感に喜びを感じました。

IMG_4318縁紅で折られた草木の根包み。
日常の贈答品には、もろわな結び(蝶結び)を結びます。
しかし、このたび頂戴した根包みには、あわび結び(結び目がほどけにくい)が用いられています。
恐らく、年頭の贈答ということで、これからの一年、難なく健やかに過ごせるようにとのお気持ちを表してくださったのではないかと思います。あるいは、初心に帰り新たな気持ちでお稽古に望む覚悟の表れでもあるのかもしれません。

結び目のみならず、包みの中に松と南天が包まれていたことにも感謝するばかりです。
松は神木で長寿につながり、南天は「難を転ずる」に通じ厄を祓う、どちらも縁起物といわれています。
ちなみに、南天がお赤飯に添えられるのは、南天に腐敗を防ぐ成分もあるからです。

また水引は通常5本で使用しますが、写真のようにいただいたものは2本です。
2は偶数ですが、「紅白2本で一対」と考えれば、それも間違いではありません。
おおげさにならず、季節感を添えたいというおこころが届いてまいりました。

基本を学び、しっかりと身につけたうえで、それぞれの個性をのせ、楽しみながら相手にこころを届ける。
門下の方が学んだことを実践する姿を拝見できるのは、このうえない喜びでもあります。
小笠原流礼法を学んでいる皆様、ときには厳しく、ときには楽しく、学んだことを実生活に役立ててまいりましょう。

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