海軍タルト

お稽古の際、門下の方からあるお菓子を頂戴いたしました。
そのお菓子は「海軍タルト」という、鹿児島県内のお店のものです。

海軍タルト海軍鹿屋航空基地が太平洋戦争中に置かれていたとき、鹿屋市内にある、1860年頃に創業した「富久屋」というお菓子屋さんが特攻隊員の方に向けてつくっていたタルト菓子。
鹿屋市主催の慰霊祭での追悼行事において遺族の方に配られた際、「最後の瞬間にひもじい思いをしなかったようで安心した」との遺族のお声がきっかけとなり、商品として販売するようになったと伺いました。

太平洋戦争時、鹿屋市には3箇所の飛行場が存在し、鹿屋海軍航空基地からは16歳から35歳までの908名の方々が出撃して尊い命をなくされたそうです。
操縦桿を握りながら片手で食べやすいやすいように包装されている、と伺い、しばらくの間、ことばを失ってしまいました。
亡くなった方々がどのような思いでこのお菓子を召し上がったのでしょうか。
戦争で子どもを失った親御様の悲しみは計り知れません。

明日、11月6日は戦争や武力紛争による環境破壊、終戦後も続く環境被害の実態について啓蒙し、その防止につとめることを目的とする「戦争と武力紛争による環境搾取防止のための国際デー」です。
戦争は人的な被害はもちろんのこと、環境にも多大なる影響が及びます。
人にも、環境にも、あらゆる命によって私たちの生活は成り立っているのです。
その全てに畏敬の念を忘れないことによって、平穏な日々を保つことができるのではないかと思います。

豊かな時代だからこそ、真の平和を願わずにはいられません。
お菓子を通じて、改めて戦争と平和について教えてくださったことに深く感謝いたします。

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