近所間の助け合い

皆様は過日の三連休をどのようにお過ごしになりましたか?
もしかすると、連日お仕事という方もいらっしゃるかと存じます。

IMG_3744私はお稽古や出張などでいつもと変わらずに過ごしておりましたが、月曜日は盛岡に参り、門弟の皆様にご指導いたしました。

毎回、お稽古前と後には異なるお菓子と飲み物を出してくださいますが、今回頂戴したお菓子の一つは「樹氷」という八幡平の樹氷をイメージしたお菓子。
総師範の方によると、昔は今の倍ほどの大きさだったということですが、十分な食べ応えがあり美味しくいただいてからお稽古に入りました。

お稽古中、あることから無尽が話題に上がりました。
山梨県在住の門下の方々からも無尽の存在を伺っていましたが、岩手県にもこの制度が残っていることがわかりました。

無尽とは、鎌倉時代に始まり江戸時代に発展したとされる日本の相互扶助制度の一つで、無尽講(むじんこう)、頼母子講(たのもしこう)とも呼ばれます。
一定の口数と給付金額を定めて加入者を募り、加入者は定期的に掛け金を払い込み、抽選や入札などの方法により金銭や物品が与えられます。
明治時代には営利を目的とした会社の形態をとる無尽業者が増えたため、無尽業法が施行されてから営業無尽は免許制度となったそうです。
近代に入ってからは銀行の出現により無尽の数は減少しましたが,親睦を兼ねて現在でも活発に行われている地域があります。

毎月掛け金をし、同じグループに属する人が集まって飲食をともにする、仲間が入院したら皆でお見舞いに行く、地域の公民館を維持するなど、あらゆることを助け合う文化が今でも残っているのです。
昨今は県外から移り住んでくる方がいらっしゃる地域では無尽が薄らいできてしまっている地域もあるとのことですが、近所間で助け合いの精神を持つのはいつの時代にも大切ではないかと思います。

すべてのお稽古において、こちらからご指導をするだけでなく、門弟の方々から教えていただくことがたくさんあり、素敵な時間を過ごすことができます。

日中はまだ暑い日もありますが、寒露も過ぎて次第に秋めいてまいりました。
皆様、よい一日をお過ごしくださいませ。

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