恩師との再会

西麻布がまだ霞町と呼ばれていた頃、その近くにある教会の付属幼稚園に通っていました。
息子も同じ幼稚園で、同じ園長先生と園長先生を支え続けていらしたもう1人のN先生にお世話になりました。

幼稚園息子の卒園式の日、「元気に卒園し、無事、小学校に入学できるのはお母様のおかげですよ。今日はお母様にきちんと御礼を伝えなくてはね」と、N先生がおっしゃったことを昨日のことのように覚えています。
宗家を継いでまだ数年だったこともあり、息子の幼稚園の送迎は母の助けなくしてはできなかったからです。

その後、N先生は園長先生になられ、東日本大地震を機に園舎の建て替えを決意されました。
園舎取り壊し前に卒園生が集う機会を幼稚園内にて設けてくださったのですが、それ以来、幼稚園に伺うことがありませんでした。

昨年、同じ幼稚園を卒園された方とお知り合いになり、久しぶりにN先生のところへご挨拶に伺いませんかと誘っていただきました。
以前と変わらない懐かしい笑顔で迎えてくださった先生は、80代後半の年齢でいらっしゃるにもかかわらず、しっかりとした足取りで階段を登られていました。

帰り際も幼稚園に通っていた頃のように「○○ちゃん」と呼んでくださり、ずっと手を振りながら暖かい眼差しで見送ってくださるお姿に感謝するばかりでした。
愛情があるからこそ、親はいつまでも子供のように思う、と同様に、先生はいつまでも園児のように思う、ということなのかもしれません。

このたびの素敵な再会を作ってくださった知人に感謝いたします。

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