言動の変化

上司には「おはようございます」、部下には「おはよう」と挨拶をする。
伝えている内容は同じ、しかし相手の立場によって表現が変化するのはいかがなものなのか。
過日、お知り合いの方からこのような貴重なお話を拝聴することがありました。
その際、上司に会うときにだけネクタイをつけて日常はネクタイを用いないことにも通ずる、というご意見も伺うことができました。
こうした挨拶の口上や身嗜みの差は、他の人の目から見て、上辺だけの礼と捉えられても仕方がないように思います。

礼儀の本質は、相手の立場によらず、上の立場からも下の立場からも等しく相手のこころを大切に思うということ。
相手との関係によって言動の差が生まれることは、望ましくありません。

仁というは慈悲を専らとしてこころに情を先とす
義というは善悪をただし賞罰を明らかにす

お辞儀小笠原流の伝書には、仁と義に関して、このように記されています。
上司も部下も、互いに相手への思いやりを大切に、積極的にこころを動かす。
上の立場だからこそ正しい道を部下に示し、部下も道理に叶った行動をこころがける。

お盆休みも終わり、今日から平常のお仕事に戻る方も多いかと思います。
上から下、下から上、いずれも礼のこころを欠かすことなく、お互いに心地よい空間のなかで過ごすことができるように努めてみてはいかがでしょう。

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