ガレも愛したー清朝皇帝のガラス

久しぶりにサントリー美術館へ伺い、清王朝時代のガラスを拝見いたしました。

春秋時代末期から戦国時代の間に中国のガラスが誕生したといわれています。
1696年第4康煕帝が皇帝のためのガラスづくりにとガラス工房を紫禁城内に設置したことがきっかけとなり、発展したそうです。

数々のガラスを拝見したなかで最も美しく思ったものは黄色山水人物文壺、深く重みのある黄色に魅了されました。
IMG_2939清朝で黄色は皇帝や皇后の専用の色。
北京の故宮博物院の瓦にも黄色が用いられていることからも、黄色は高貴な人のみが用いる色であったことが推察できます。
中国において、黄色があたえる印象は現代とは異なるようですが、もとは大地の色、根幹や中核を表す貴い色として扱われていました。
小笠原流の伝書には、黄色は土用の重要な色として記されています。

また、この清朝のガラスはエミール・ガレにも影響を与え、彼の作品に取り込まれていきました。
ガレの作品と清朝時代のガラスが比較して展示されていることも大変興味深く拝見いたしました。

わずかな時間でしたが、静けさが漂う空間で優美なガラスを拝見しながら豊かなときを過ごすことができました。

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