天授

講演でお話をすることはあっても、講演を聞く側になることは多くありません。
しかし過日、現代文講師として、またテレビ番組の司会などでもご活躍の林修氏のご講演を拝聴することができました。

林氏は、過去から現在に至るまで、普遍的に大切にされているお考えがあり、それは昔お読みになった司馬遼太郎の「項羽と劉邦」に記されているとのこと。
劉邦(前漢の初代皇帝)は、韓信(中国秦末から前漢初期にかけての武将)に対して
「私はどのくらいの兵を率いることができると思うか」
と尋ねたところ、韓信は
「せいぜい10万程度でしょう」
と答え、さらに韓信は
「私は多ければ多いほど」
ともいいました。そこで劉邦は、
「ならばなぜ、お前は私に捕らえられたのか」
とさらに尋ねると、韓信は
「陛下は兵に将たる能力はお持ちでないですが、将に将たる能力をお持ちです。
それは天授であり、人力ではありません」
と伝えたということです。

林先生は、この「天授」が重要で、天から授かった自分の得意とする分野に努力をすることをご自身もなさっているそうです。

天授を理解し、天授の分野を深めていく大切さを理解しながら、私自身、ときには遠回りとわかっていても、全くセンスのない分野に突然、挑みたくなることがあります(笑)

話の抑揚、話題の豊富さ、聴衆との距離感など、講師に求められる、あらゆる要素を学ぶことのできた素敵な機会に深く感謝いたします。

林氏講演

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