引出物

10月は季節もよいことから、結婚式が行われることの多い月です。
結婚披露宴には、引出物が準備されますが、引出物とは本来、どのようなものを指していたのかをご存じですか。

引出物すでに平安時代には存在していたといわれる引出物、その頃には馬を庭に引き出してご覧にいれ、その馬を贈ったことに始まるといわています。
小笠原流礼法の室町期の伝書にも、引出物としての馬に関する心得が記されています。

その後、馬の代わりに「馬代(うましろ)」として金品が贈られるようになり、さらには酒宴の席でのおみやげとして招待客には引出物が渡されるようになりました。
本膳料理において、与の膳の焼き物、五の膳の引き物は箸をつけずに持ち帰っていただくことが基本であったことも、今日の引出物に影響を与えています。

また贈り分けとも呼ばれているのですが、昨今のようにメインの引出物の内容を相手によって変える場合には、二品目の引菓子、三品目のかつお節や紅白饅頭などの縁起物は全員同様の品にするということも増えているようです。

引出物はお祝いを頂戴することへのお返しではなく、お客様への感謝のしるしです。

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