明日ありと思うこころの徒桜

宗家を継いで間もなく、東北地方でお教室を始めたいと思っていたときのこと。
残念なことに2009年末に閉館されたのですが、仙台駅前にあった仙台ホテルの方々のご協力によって、願いは叶い、教室を開く運びとなったのです。
それがひとつのきっかけとなって、徐々に東北の門弟の方が増えました。

仕事や家庭の事情などによって東京でのお稽古に参加できない方がいらっしゃるのならば私が地方へ出向けばよいというごく単純なことを行動に移そう、という思いに突然駆られ、昨日は久しぶりに仙台において門弟の方々へのお稽古をいたしました。
親鸞の残した
「明日ありと思うこころの徒桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」
ではありませんが、するべきことは必ずできるときに行い、先延ばしにしてはならないという気持ちが高まったのかもしれません。

仙台駅で新幹線から在来線に乗り換えて会場に移動すると、すでに皆様が昼食の準備を整えて出迎えてくださいました。
「サンドイッチをいただきながら雑談をした後にお稽古をいたしましょうか」とお伝えしていたのですが、事前に盛岡の門弟の方が仙台にあるいくつかのホテルへ行ってサンドイッチの味や切り方などを吟味したうえで用意をしてくださったと伺い、今まで味わったことのない美味しいサンドイッチを頂戴することができました。
東北門下の方々お稽古の時間は瞬く間に過ぎ、仙台は今が桜の見頃と伺っていたのですが、夜は東京で予定があったためにお花見はできないまま新幹線に飛び乗りました。
桜よりも皆様とのひとときこそ、大切な春の思い出です。
次回のお稽古は夏。
皆様との再会をこころ待ちにしています。

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