タクシーに乗車する前に

 
タクシーに乗車するさい、後ろを走ってきた車や周囲の人々への配慮を持つ人が激減していることに危惧の念を抱いています。
横断歩道や信号付近で、一瞬でもタクシーを止めることは、交通の流れを止めたり、他者に危険が及ぶ可能性をつくります。危険を自らがつくり出すことは、礼法のこころに大きく反します。
タクシー少なくとも、迷惑をかけた非礼を、せめて目礼や会釈などのかたちで表現することが必要に思えてならないのです。
しかし、嘆いてばかりいても何も始まりません。

「牡丹、芍薬、つつじ、椿などの花、末世ほど名花でき申し候」

と葉隠に記されています。
前後の文章から読み取れるのは、「世が末となればなるほど立派な花ができる。世も末と嘆いてばかりいて人々が精を出さなくなってしまったことに問題があるわけで、時代が求めるようになれば優れた名人や偉人は輩出される」ということです。
人々の意識や関心が高まりさえすれば、自ずと何ごとに関しても素晴らしい変化があり得るわけです。

学校・企業などでの講義や講演において、ご自身の行動が周囲に与える影響を考慮しながら過ごす大切さを、これからも積極的にお伝えしたいと思います。

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