鈴の音

ある場所で水仙の香りに引き寄せられながら、三方の上に飾られた鈴が目にとまりました。

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鈴といえば、神社の拝殿の中央には、五色や紅白の布などが垂らしてある鈴が吊るしてあり、おまいりのさいにこの鈴を鳴らしたことがあるという方も多いでしょう。
鈴の音は参拝者を祓い清めるだけでなく、神霊の発動を願うものともいわれます。
また、御神楽で巫女の方が舞ってくださるときにも、神楽鈴と呼ばれる鈴は欠かせません。
この鈴は、もとは神憑りの意味合いが強かったそうですが、舞の後の参拝者への鈴振りは、祓い清めとして行われます。
さて、神楽舞に用いられる鈴は、下から7個、5個、3個と三段につけられていて、七五三鈴と呼ばれることもあるそうです。

ところで水仙は春を呼ぶともいわれ、鈴は私たちを清めてくれるもの。
素敵なしつらえを拝見し、こころが安らぎました。
皆様におかれましては、今週もお健やかにお過ごしくださいませ。

外国人に正しく伝えたい日本の礼儀作法

小正月も過ぎ、街では2月の節分に用いる福豆(豆まきに用いる炒った大豆)や鬼のお面などを目にするようになりました。
本日は、拙書のご紹介をさせていただきますことをご容赦ください。

帯あり(web用)外国人に正しく伝えたい日本の礼儀作法外国人の方から日本の文化について尋ねられたとき、気持ちにゆとりと誇りを持って答えていただきたい。
日本人の方には、先人たちが育み、伝承してきた私たちのかけがえのない文化への興味を失うことなく、むしろ活用して、より豊かな日常を過ごされるきっかけを作っていただくことはできないのだろうか。

このような思いを抱きながら執筆を終え、「外国人に正しく伝えたい日本の礼儀作法」というタイトルで、光文社新書より上梓いたしました。
上梓に至るまでお力添えをいただきました方々には、心底より感謝申しあげます。

本書の中では、神道と仏教の結びつき、もてなしとは何か、食事に関する心得など、作法の根底にある理由を含めてご紹介しています。

誠に恐縮ではございますが、書店で手に取っていただくことが叶いましたら幸甚に存じます。
インフルエンザにかかった友人知人が増えてまいりました。
皆様、手洗いをしっかりとなさり、身体を温めてお過ごしください。

贈り物に添える季節感

門下の方より、贈り物をいただきました。
包み紙を外し、箱を開けてみると健康を維持するための食品が入っており、それだけでも嬉しかったのですが、さらに贈り物に添えられている季節感に喜びを感じました。

IMG_4318縁紅で折られた草木の根包み。
日常の贈答品には、もろわな結び(蝶結び)を結びます。
しかし、このたび頂戴した根包みには、あわび結び(結び目がほどけにくい)が用いられています。
恐らく、年頭の贈答ということで、これからの一年、難なく健やかに過ごせるようにとのお気持ちを表してくださったのではないかと思います。あるいは、初心に帰り新たな気持ちでお稽古に望む覚悟の表れでもあるのかもしれません。

結び目のみならず、包みの中に松と南天が包まれていたことにも感謝するばかりです。
松は神木で長寿につながり、南天は「難を転ずる」に通じ厄を祓う、どちらも縁起物といわれています。
ちなみに、南天がお赤飯に添えられるのは、南天に腐敗を防ぐ成分もあるからです。

また水引は通常5本で使用しますが、写真のようにいただいたものは2本です。
2は偶数ですが、「紅白2本で一対」と考えれば、それも間違いではありません。
おおげさにならず、季節感を添えたいというおこころが届いてまいりました。

基本を学び、しっかりと身につけたうえで、それぞれの個性をのせ、楽しみながら相手にこころを届ける。
門下の方が学んだことを実践する姿を拝見できるのは、このうえない喜びでもあります。
小笠原流礼法を学んでいる皆様、ときには厳しく、ときには楽しく、学んだことを実生活に役立ててまいりましょう。

とらわれず軽やかなこころで

謹んで新春のお慶びを申しあげます。
本年もお力添えを賜りますよう、よろしくお願いいたします。

IMG_4231すでに先週、仕事始めの日を迎えた方もいらっしゃるかと存じますが、皆様はどのように年末年始をお過ごしになりましたか。
私は友人、知人、家族との穏やかな時間を過ごしながら、本年も礼法普及に向けて、また自己研鑽のためにも様々な試みを重ねていくことに思いを巡らせておりました。

本日はスタッフとともに神社にてご祈祷をお願いし、その後、事務所へまいりました。
仕事始めが人日の節供とは、さらに清々しい思いがいたします。

IMG_4300さて、本年最初の「素敵の出会い」は、皆様から頂戴した年賀状と、友人からのLINEのメッセージについて。
お正月休みの間は事務所へ行き、皆様から頂戴した年賀状を拝読することが年始の楽しみでもあります。
年賀状はもともと、年始回りに由来するといわれますが、ご無沙汰している方から、近況報告を伺えることは光栄です。
日頃からお世話になっている方や門下の方からの年賀状は、それぞれにお人柄が感じられ、ときには嬉しい驚きもあります。
また、直筆でメッセージが添えられていると、さらに幸せな思いを頂戴いたします。

さて、年賀状ではなく、メールやSNSでの新年のご挨拶に変更される方が特に今年は多いように感じます。
年賀状は失いたくないものではありますが、時代の流れとともに、かたちを変えた年賀の挨拶を否定したくはありません。
そう強く思えるLINEでのメッセージを友人からいただきました。
IMG_4312友人にとって、昨年はあらゆる困難を乗り越えなければならない1年であったと思いますが、過去にとらわれることなく、新年を迎えた慶び、未来へと向かう姿勢、周囲への感謝のことばがつづられ、年始からたくさんの勇気を運んでくださったのです。

これからの1年、今まで慣れ親しんできた自分の思考にとらわれ過ぎることなく、軽やかで柔軟なこころを忘れずに、丁寧に日常を過ごしてまいりたいと思います。

年末の素敵いろいろ

IMG_4192本年はあらゆる自然災害、事件、事故もあり、被害に遭われた方々におかれましては、おこころを察するばかりです。
深くお見舞い申しあげますとともに、一日も早い復興、ご回復をお祈りいたします。

さて、日常にある、素敵に感じたことを私なりにお伝えし、皆様のおこころに届けたいという思いより、ブログのタイトルを「素敵の出会い」としてから約1年が過ぎました。
本年最後のブログは、年末に感じたいくつかの素敵なことをご紹介したいと思います。

IMG_4199まず、写真のグラスは1800年代のもの。
大量生産制が高まったイギリスにおいて、中世の手工芸の復活と、作ることの喜びを取り戻そうとしたウィリアム・モリスの「アーツ・アンド・クラフツ運動」によって生まれたもののひとつです。
手作りゆえのやわらかさと優美さが感じられるこのグラスは、ご縁あって私の元へと届けられ、クリスマス・イブの日から使い始めています。

IMG_4221クリスマス・イブには、母校の後輩や友人と、聖心女子大学内のお御堂でのごミサに伺いました。
久しぶりのお御堂、懐かしさだけでなく、神父様のお話から、この1年を内省する機会を与えていただきました。
毎年、この時期に友人たちと集うことができ、特にいつも幹事役を務めてくださる友人に感謝するばかりです。
ごミサ後は構内の食堂で恒例のココアとクッキーを頂戴しながら雑談をし、こころもからだも温まってから帰路につきました。

IMG_4210また先日出席した友人の結婚披露宴は、あらゆるところに新郎新婦のおこころが込められていて、感動の連続でした。
会場全体に様々な演出があり、たとえば写真のナプキンには、当日の食事のメニューがすべて文字と絵で描かれています。
新郎新婦の自然さと素直さをお二人の笑顔から察することができ、さらにはそのお二人を育てられた両家のご両親の素晴らしいお人柄を、謝辞を拝聴しながら感じるなど、会場内は終始温かな雰囲気に包まれ、多くの方との出会いもありました。

IMG_4214日頃より皆様がブログをご覧くださいますこと、衷心より御礼申しあげます。
今年記してまいりました素敵な出会いは、私の宝物です。
来年もブログを続けてまいりたいと存じますので、お力添えのほど、何卒よろしくお願いたします。

皆様におかれましては、お健やかに年末年始をお過ごしくださいませ。

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