学ぶきっかけ、そして変化したこと

先週金曜日は、小笠原流礼法宗家本部直営教室の夜のクラスに伺ったのですが、透明感のある爽やかな空気を感じながら教室内に入りました。

芍薬と色紙床の間には、凛とした美しい芍薬が活けられ、「夏座敷 三幅対の 軸の音」と丁寧な筆文字で記された色紙が掛けられていました。

席に着くと、目の前には紫の紐で結ばれたあげまき結び、奥のテーブルには思わず手に取ってしまいたくなるような可愛らしい飾り付けが置かれており、しばらく目を奪われていると、進行役の方から「本日は礼法を学ぶきっかけ、学んで感じたことや変化したことを一人ずつ発表いたします」との説明がありました。

歌舞伎を見たさい、使用されている色合いに興味を持ち、日本文化を学びたいと思った。
教育に関わる仕事に就いていたことがきっかけとなった。
礼法を学んでいくなかで、自分が小笠原家のゆかりの地の出身であることを知り、ますます学びを深めていきたいと思った。
新聞で礼法の教室があることを知った。
週末、和服を着て過ごす時間をつくるようになった。
礼法の所作を身につけているうちに体幹を鍛えることができ、体調を崩さなくなった。
2017.6.23訪問このほかにも様々な意見を語ってくださり、礼法を学んで約5年経過した現在、それぞれのこころと行動に変化があることを理解できました。

ピンクのバラの花包みまた講師の先生からは、お仕事をなさっている方ばかりにもかかわらず、当日は教室開始時刻前に全員が集まって何度も所作の練習をなさったと伺い、感謝するばかりでした。

鮮やかなピンク色のバラが入った花包みを頂戴し、次回は和室での所作を拝見することをお約束して退室いたしました。
皆様との再会を楽しみにしています。

帽子

帽子帽子、と聞くとドキッとするくらい、私は帽子が似合いません。
それはわかっているのですが、日差しが強い日には思わず、帽子をかぶりたい気持ちにかられます(笑)。

日本における帽子といえば、中国から伝わった冠。
かぶるというよりは、むしろ布を頭に巻く、というほうがわかりやすいでしょう。
巻くということは装着が簡単ではないため、のちにかぶるかたちに変化したわけです。

平安時代以降は、烏帽子が登場します。
烏帽子には様々な種類があり、地位によって使い分けがなされ、武士は立烏帽子、折烏帽子、侍烏帽子などと呼ばれるものを用いていました。

ところで、手拭いの中央を額に当てて左右の端を頭の後ろへと回して、その一端を上に折り返す、あるいはその角を額のところへ挟むことを姉さんかぶりといいます。このように手拭いを頭につけることは日よけという意味のほかに、白の布をかぶることで厄よけになるとも考えられていたようです。
今では見られることが少なくなった姉さんかぶりですが、このような意味を知ると、無くしたくない習慣のようにも思えます。

今年は少々勇気を出して、帽子に挑戦してみようかとも思います(笑)。

和を感じた日曜日

昨日は、小笠原流礼法宗家本部直営教室の日曜日クラスに伺いました。

FullSizeRender午前のクラスでは、あじさい、ひまわり、りんどうなどが活けられ、床の間には美しいリボンの先端にビー玉があしらわれた飾りつけで素敵な空間がつくられていました。
恐らく、アイデアを考え、作成されるまでにはかなりの時間を要したのではないかと思います。
全員の優しいおこころが感じられる笑顔にふれながら、礼法で学ばれている「こころ」と「かたち」を重んじて日常を過ごされているお話を伺うことができました。
退席前には、花包みに包まれたりんどうとメッセージカードが入った包みを頂戴いたしました。

FullSizeRender (004)続く午後のクラスでは、テーブル上にあじさいが描かれた紙の敷物、冷たい濃茶、生菓子、小さな花器に入ったあじさいが置かれていました。
紫、緑、水色の色合いが何と美しかったことでしょう。
3名の方がこれらのものを持ち寄ってくださったそうなのですが、事前に色を打ち合わせていたわけではなかったと伺い、クラスの方々の互いのこころが通い合っていることを表してくださったように感じました。
FullSizeRender 3さらに、昨年5月の宗家就任20周年祝賀会の閉会後、皆様にスタンド花を分けて持ち帰っていただいたのですが、その時から今に至るまで水につけて育て続けている葉も飾ってくださり、感謝に堪えませんでした。

午前、午後ともに指導をしてくださっている先生の視線から、クラスの皆様を大切に思っているこころを感じることが何度もあり、温かい気持ちにもなりました。

日曜クラスの皆様、幸福感に満たされたひとときをありがとう存じます。

お茶

お茶鹿児島出張の折、鹿児島のお茶の収穫量は静岡に続いて全国第2位と伺いました。
鎌倉時代に平家の落人が伝えた、室町時代に宇治から伝わって栽培が始まったなど諸説あります。
江戸時代には薩摩藩によってお茶の栽培が推奨され、さらには昭和40年代、本格的に緑茶の栽培に力が注がれたということです。

鹿児島での会食の席では、ボトルにつめられた緑茶がワイングラスに注がれました。
色の美しさや香りの高さに驚きましたが、さらに高価なお値段にも驚きました(笑)

それから数日後、都内老舗フレンチレストランでおこなわれた会食の席で、鹿児島でいただいたものとは異なる、ボトルに入った緑茶がワイングラスに注がれたのです。
見た目の色は、白ワインそのもの!
下戸の私には、ありがたく、お料理にあわせてその後も2種類のボトル入り中国茶を頂戴いたしました。

新茶の時期は、中国料理店で新茶とえびの炒め物をいただくこともあり、お茶は飲んでも、食べてもおいしいものです。
昨今、お茶を入れることが面倒であるからと、ご自宅でもペットボトル入りのお茶を召し上がる方が増えているようですが、それは少々残念に思います。
お茶の葉にあわせてお湯の温度を加減し、あたためておいたお茶碗にお茶を注ぐ。
時間を要することは、相手に対するこころの表れそのもの。
自宅においても、ご家族の方に、あるいはご自身に、ときにはお茶を入れる時間を持つことが大切なのではないでしょうか。

是非、新茶が手に入る時期に、丁寧にお茶を入れ、ゆったりとした気分で召し上がってみてはいかがでしょう。

軽いものは重々しく

先週、南アルプス市での本年度第1回小笠原流礼法講座があったため、夕方に甲府へ到着するあずさ号に乗って出かけました。
南アルプス市を訪れるさいは、山梨在住の師範の方々による甲府駅でのお出迎えに始まり、お一人が運転してくださって現地まで移動します。
所要時間は45分程度、富士山は雲に隠れていましたが、山々や川の景色を眺めながらの移動は毎回こころが弾みます。

講座の前には、お世話になっている方々とお食事をご一緒することが恒例ですが、今回も農作業について貴重なお話を伺うことができました。
さらに、十数年ぶりにお目にかかる方が出席され、懐かしい気持ちにもなり、有意義なひとときでした。

食事後の小笠原流礼法講座では、先代の頃から通ってくださっている方、この講座がきっかけとなり師範を取得して指導者となられた方、初めて参加される方というように、多くの方々とお目にかかることができました。

ブログ写真6.12姿勢、座礼、扇子の扱い方などをご指導したのですが、以前にも触れたように扇子を持つ所作はこころが入るだけで美しくなることを皆様が理解されたように感じました。
軽いものは重々しく、重いものは精を出すふりをせずに扱うように、という教えが小笠原流にあります。
扇子のように軽いものは、丁寧に扱うことによって相手や周囲を大切に思うこころを表現できるのです。

電車の都合で後半の指導は師範の方に委ね、来年3月の再会をお約束して帰路につきました。
お世話になった方々、参加された方々に感謝するとともに、次回お目にかかれますことをこころ待ちにしております。

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