アンドレア・デル・ヴェロッキオ

イタリアルネサンスの画家アンドレア・デル・ヴェロッキオ(1435~1488)の絵画と彫刻を見る機会に恵まれました。

IMG_4789ヴェロッキオの工房にレオナルド・ダ・ヴィンチは14歳で入門し、それにより才能が見出されるきっかけになったといわれています。
ボッティチェルリもこの工房に出入りしていたそうです。

ヴェロッキオが活躍した頃、日本では雪舟、土佐派、狩野派らを中心として水墨画が生じ、1400年代後半には東山文化が起こりました。
祖先小笠原清宗は戦国時代の1459年、長野県松本に林城を築城していますが、他方フィレンツェでは同時期にルネサンスが花開き、こうした素敵な芸術品は今も私たちを魅了しています。

IMG_4966これらの作品をいつの日かまた鑑賞することができればと存じます。

さて、本日は彼岸入りの日。
今週は先祖供養はもちろんのこと、己の存在を感謝し、自分自身を見つめ直す大切な期間として過ごしたいものです。

典座教訓

久しぶりに典座教訓(てんぞきょうくん)」に目を通しました。
典座教訓とは、道元禅師による「永平清規(えいへいしんぎ)」のなかの一遍で、食事の調え方や食事の作法などを説いたものです。
特に次の教えがこころに残りました。

「供養の物色(もっしき)を調弁するの術は 物の細を論ぜず 物の麁(そ)を論ぜず 深く真実の心 敬重(きょうじゅう)の心を生すを詮要(せんよう)と為す」。

衆僧に供養する材料を調理し、支度するこころがまえは、材料が上等か否かを問題にせず、深い真実のこころを起こし、材料に対して深い敬重のこころを起こすことが肝要である。
もとは僧侶に対する教えではありますが、現代の私たちの生活においても活用できるこころがまえではないでしょうか。

IMG_4685材料が高価なものであるかどうかということよりも、どれだけまごころを込めて調理をされたものであるか、あるいは料理にかぎらず、何ごとも準備の段階でこころを込められているのかどうかが重要といえましょう。
さらには、そのまごころを受け止められるだけの器を自己に備えることによって、幸せを得ることもできるのです。

この素敵な教えを是非、皆様にも大切にしていただくことが叶いましたら嬉しく存じます。

楊枝の扱いと鼻をかむこと

都内のある日本料理店で出された楊枝立てが可愛らしく、写真に収めてしまいました。
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楊枝に関する作法は、削り方、出し方、寸法などについて伝書に記されています。
男性の楊枝は六寸八分。
現在の楊枝と比べると、かなり大きなことがわかります。

さて、楊枝をお使いになるときの心得ですが、同席なさっている方へのこころ遣いとして、本来は楊枝を持って化粧室で用いることが好ましい。
それが難しい場合やカジュアルな席であっても、口元を手で覆い、横を向くなどして、できるだけ他者の視界に楊枝を使っている姿が入らないようにと注意する気持ちが大切です。
また、いつまでも楊枝を口の中に入れていることは控えます。

この楊枝と同様に、鼻をかむときにも、周囲に不快感を与えないこころ遣いが欠かせません。
今年は花粉に悩まされる方が増えるのではないかと思いますが、特に食事の席での鼻のかみ方、さらには使用したティッシュペーパーの扱い方に気をつけることが大切ではないでしょうか。
続け様に鼻をかむようなときには、席を立って化粧室へ向かう配慮も必要です。
おしぼりで鼻を拭ったり、使用したティッシュペーパーを無造作に扱う男性の方が少なく、そのような光栄を拝見することが残念で仕方ありません。

IMG_4608親しい間柄であっても配慮を忘れずに、素敵な姿をこころがけていただきたいと思います。

卒業証書授与に関する所作の意味

5日火曜日は聖徳大学附属小学校、6日水曜日は聖徳大学附属女子中学校・高等学校の卒業式に伺いました。
毎年、小学校では祝辞を述べさせていただいていますが、今年は卒業証書授与に関する所作の意味についてふれました。

IMG_4730丁寧に片手ずつ手を出して卒業証書を受け取り、こころを込めておしいただいた後、壇上から下に降りるさいには階段の一歩手前で必ず止まります。
「止まる」ことによって、余韻が生まれます。
それだけではありません。
この止まっている間に、会場内にいらっしゃる皆様への感謝の念を表すことができるのです。
感謝はこころに幸せを運びます。
さらにその感謝を周囲に届けることにより、周りの方々が幸せな気持ちになることもお伝えいたしました。
また毎年、卒業式後半に卒業生と在校生が合唱なさる「旅立ちの日に」。
若々しく清らかな歌声と卒業生の涙に、万感胸に迫るものがありました。

sakura翌日の中学校・高等学校の卒業式では、附属小学校から12年間の精勤賞がなんと3人もいらっしゃいました。
ご本人の努力とともに、ご家族のお力添えもあってこその素晴らしいことです。

卒業生の皆様におかれましては、素敵な未来に向けてのさらなる飛躍とますますのご活躍を祈念いたします。

卒業式と雛まつり

IMG_16832日土曜日は聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校の卒業式に伺いました。
暖かな天候に恵まれた土曜日、車の窓から学校近くの田園風景を眺めていると、梅のつぼみがあちこちでほころんでいました。

卒業証書授与、礼法許状授与の後、学園長川並先生の告辞は、「最初からできないと思ってあきらめてはならない。自分に自信を持ちなさい」というおことばで結ばれました。
以前にも記しましたが、引っ込み思案であった私に対して両親は常に、「やる気にさえなれば何でもできる力を持っている」と自信を持てるよう、伝え続けてくれたことを思いながら、告辞を拝聴しておりました。

また校長先生は、皆勤賞など様々な賞状を授与なさる際、すべての生徒に笑顔で接していらして、その思いをひとりひとりが受け止めるように、丁寧な動作をなさっている姿が素敵でした。
今年は例年以上にハンカチで目頭をおさえる方が多かったのですが、それだけ聖徳学園の建学の精神でもある和が生徒の皆様のおこころに育まれたのかもしれません。

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IMG_4705さて、昨日は都内にて日本料理のお教室を主宰なさっている友人、藤田貴子さんのお宅での雛まつりの食事会に伺いました。
素晴らしい季節のしつらえやお料理でもてなしてくださり、新たにお知り合いになった方々とのご縁にも深く感謝いたします。

今週は雨の日が多いようですが、皆様におかれましては、心身健やかな日々をお過ごしくださいませ。

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